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更新が深夜になってしまったのですが
先程非常に衝撃的なニュースが入ってきたので急遽ブログを書いています。
▶「次亜塩素酸水」現時点では有効性は確認されず NITEが公表
▶新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を公表します(第2弾)~物品への消毒方法の選択肢がさらに広がります~
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が新たに有効な界面活性剤を追加したという話だったのですが、
(まぁこれはあまり実用的な成分ではないのでスルーで良いと思います。)
さらに重大なニュースというのが、
なお、「次亜塩素酸水」については、今回の委員会では判定に至らず、引き続き検証試験を実施することとされました。
と公式には発言しているのですが
以下の実際に行われた試験の結果や報道資料などを参考にすると、
新型コロナウイルスに対して、「次亜塩素酸水」は有用とは言えない
という結論になる(現段階では)という話になります。
◎NITE、新型コロナウイルスを用いた次亜塩素酸水の有効性試験中間結果を発表
今回の発表で一番衝撃的だったのは、
これまで新型コロナウイルスに効果的と期待されていた「次亜塩素酸水」の試験結果が公表されたことです。
北里大の結果↓
国立感染症研究所の結果↓
今回のこの結果の解釈について少し詳しく話をしておきたいと思います。
◎そもそも「次亜塩素酸水」はなぜ新型コロナウイルスにも効くと思われていたのか?
まずここから話をしていきたいのですが、
【次亜塩素酸水】については以前こちらの動画で詳しく説明しています。
実は僕もこの動画中では
「次亜塩素酸水は(適切な濃度で、適切に保管されているものであれば)新型コロナウイルスにも効果が見込める可能性が非常に高い」
という発言をしています。
(まぁ裏返せば「効かないケースも多い」という意図を含んだ発言ですが…)
ちなみに、この動画を撮影したのは一ヶ月ほど前ですので、この結果は当然まだ明らかになっていませんでした。
そして、僕以外にも多くの人が「おそらく効果的である」と発言していたと思います。
なぜそのように考える人が多かったのか?
元々新型コロナウイルスは、とても感染力の高いウイルスであり、
並の研究設備ではウイルスの入手すらできません。
つまりこのウイルスに効く成分についても簡単に試験できない状況にありました。
実際に新型コロナウイルスを用いた試験の結果が報告されはじめたのは
つい半月ほど前くらいからのことです。
ではそれまではどのようにしてこのウイルスへの効果のあるなしを予測していたのか?というと、
「類似の特性をもつウイルス」への試験結果を参考に予測されていたのです。
今回の場合は、
新型コロナウイルスは「エンベロープ」という脂質膜を有するウイルスということがわかっていたので、
類似の構造を持つ「インフルエンザウイルス」を用いた試験の結果を元に成分の有効性が推定されていました。
「インフルエンザに効くならば、新型コロナにも効くだろう」
という予測で多くの専門家や機関が情報を発信してきたわけです。
そして、今回の試験に関しても、
実は5月1日にインフルエンザウイルスで予め予備試験していた結果が公表されており、
このときの結果では、
使用したすべての次亜塩素酸水試料において、非常に有効な結果が得られていたのです。(インフルエンザに対して)
ですから、インフルエンザに効いたんだから、コロナでも効くとみんな思っていたんですね。
…しかし、実は前回発表された界面活性剤の試験の時点で、
インフルエンザウイルスとは明らかに傾向が違うということも確認されていて、
(インフルエンザではほとんど効かなかった塩化ベンザルコニウムがめちゃめちゃ効果的だったり、ある程度効いていた石けんがほとんど効いてなかったり)
僕的にはこれもありうるのでは?と思っていたところではありました。
◎界面活性剤と比べて9倍量でほぼ効果なし、19倍量でギリギリ効果あるものとないものがある、という結果に
というわけで今回の試験結果を具体的に見ていきたいのですが、
試験方法の時点で結構怪しいです。。
「界面活性剤」の試験ではサンプルとウイルス溶液は【1:1】で混ぜて試験をしてます。
これに対して、次亜塩素酸水の試験では、
国立感染症研究所では【19:1】という、次亜塩素酸水をめちゃめちゃ大量に使って試験をしているんです。
北里大学でも【9:1】で、かなり大量の次亜塩素酸水を使っています。
ちなみにインフルエンザを使った試験の際には、
界面活性剤も次亜塩素酸水も同じ量で試験をしていました。
なぜ次亜塩素酸水だけこんなに沢山使っているのか?と思うところですが、
多分事前の予備実験で既に1:1では効果が得られなかったのではないか?と僕は思っています。
(だから前回の時点で発表できなかった)
このような、非常に次亜塩素酸水に有利な条件であっても、
北里大学の行った【9:1】の試験では4パターンの次亜塩素酸水すべてウイルス失活効果なし、という結果に。
ちなみに上記の濃度やpHは、厚労省が殺菌料として認可しているものとほぼ同等の内容です。
国立感染症研究所では、
次亜塩素酸水:ウイルス溶液比【19:1】という次亜塩素酸水超大量という条件で、
「pH5.0 次亜塩素酸濃度49ppm」のサンプルのみウイルス失活効果が確認されました。
それ以外は有効性はイマイチ確認できなかった…という事態に。
結局の所、
「pHが5程度で次亜塩素酸有効濃度50ppm程度の次亜塩素酸水を、バシャバシャ水のようにかけ流して使用しないと十分な有効性は見込めない可能性が高い」
というのは元々専門家内では噂されていたもので、
まさしくこの通りの結果が得られてしまいました。
(一ヶ月ほど前の動画でも僕はこのように説明しています)
1:1で混ぜても明らかに効果的な界面活性剤と比較すれば、
対物消毒の方法としても有用性は非常に低いのではないか?
と結論せざるを得ません。
◎pHの高低や有効塩素濃度の微調整を素人が行うのは事実上不可能
以上から今回の結果としては、
「使い方によっては効かないこともない」
という結果が得られているわけですが…
さきほども言ったように、pH=5程度で、有効塩素濃度50ppmという次亜塩素酸水しか効く可能性はないわけですが、
素人さんがこのような濃度等を完璧に管理するのはまず不可能だと思います。
しかも次亜塩素酸水は、紫外線によって効果を失いますし、塩素もどんどん揮発していきます。
さらに、NITEさんが現在市場流通している次亜塩素酸水について情報収集したところ、
▶次亜塩素酸水の販売実績、空間噴霧について(ファクトシート)
製法や成分、原料、pHや次亜塩素酸濃度をしっかり記載しているものが非常に少ないということもわかっています。
薬機法や景表法などに触れる表示を行っている製品も非常に多いことが指摘されています。
製品ごとに仕様もマチマチで効果があるものかないものか素人さんに判断は難しいでしょう。
(そもそも記載内容が正しいとも限らない)
まず「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」の違いもわかっていない人がとても多いのに、
さらにpHや濃度の管理なんて果てしなく現実的ではないです。
今ではこのような製品が
次亜塩素酸ナトリウムなのか次亜塩素酸水なのかもめちゃくちゃにあちこちで販売、使用されていて、濃度やpHどころではない状況です。
これから追加試験などをしていくとのことではありますが、
今後も「有効である」というふうな舵切りをするには絶望的な結果になったと思います。
かなり賢くこの製品を理解している人であれば使えるとは思いますが、
やはり一般流通で多くの消費者に使わせるには難易度が高すぎて実用性は皆無といえるでしょう。
◎次亜塩素酸水の空間噴霧による【空間除菌】等についても有効性や安全性を事実上否定
また、今回の発表に際しては、
次亜塩素酸水を加湿器等に入れて空間噴霧を行うことでの「空間除菌」等についても、はじめて公的な見解が示されました。
いくつかの専門機関の見解を列挙しています。
まず「WHO(世界保健機関)」は、
- 消毒剤を人体に噴霧することは、いかなる状況であっても推奨されない。
- 消毒剤を散布することは、人の健康を害する可能性がある。
などの見解を示してます。
その他、米国疾病予防管理センターや、中国国家衛生健康委員会などのガイドラインでも同様の見解が示されています。
(厚生労働省だけ次亜塩素酸ナトリウムについての内容になってますが…;)
有効性についても「空間除菌を評価する方法がそもそも存在しない」ということで、
メーカーが提示している情報も科学的根拠に乏しいと言えそうです。
そもそも新型コロナウイルスに至っては、
大量の50ppmとかの次亜塩素酸水に触れさせてもほとんど失活しないのに、空気中に0.5ppm以下で散布して効果があるわけないと思いますけどね…。。。
(そもそもコロナって接触や飛沫感染なのに、空気に散布する意味などあるのか…)
また、安全性についても大丈夫な濃度もあるとは思うのですが、
そもそもこういうのを何も考えずに利用している人たちが
(少なくとも化学にそれなりに明るければ次亜塩素酸系消毒剤を散布しようなんて発想はしないはず)
散布している次亜塩素酸水の濃度とかしっかり詳しく把握している割合ってどのくらいなんでしょうか。
みんな濃度とかよくわからず散布してませんか?
間違えて次亜塩素酸ナトリウム撒いちゃってる人もいましたよね…。。
実際に健康被害の報告も多いようです。。
勘違いで猛毒の次亜塩素酸ナトリウムを撒きかねないことを考えれば、
やはり次亜塩素酸水の空間噴霧は非常に危険なことだなと僕は思います。
NITEさんも現在の状況からは
「加湿器などで噴霧することやスプレーボトルなどで手や指、皮膚に使用することは安全性についての科学的な根拠が示されておらず控えてほしい」
と結論しています。
◎次亜塩素酸水のコロナウイルスへの消毒剤としての利用は難しい可能性大
というわけで、まぁ今回の発表内容を踏まえると、
新型コロナウイルス対策としては次亜塩素酸水は大した対抗策にならない可能性が非常に高いと思われます。
「次亜塩素酸酸ナトリウム」であれば、対物消毒は可能ですが、
(ハイターやミルトン等)
「次亜塩素酸水」は濃度がうすすぎて効果が出にくいようです。
今後もう少し高濃度のものとかを試験していくのだろうとは思いますが、
やはり一般消費者が使用するには難点が多すぎますので
結局見解は変わらず推奨できないな、と思いました。
これまで通り手指の消毒はしっかり石けん等の界面活性剤(洗剤)で洗うこと、
(どうしても洗えない場合はエタノール)
対物消毒は界面活性剤入の清掃剤や、自宅のアイテムで自作する方法もあります。
▶コロナに効く「界面活性剤」を詳しく解説します。濃度不明製品多数…?経産省公表の製品リストに疑問
▶マスク消毒に「塩素系漂白剤」は不要!【おしゃれ着洗剤】を住宅&マスク消毒洗剤として活用する方法
また、次亜塩素酸水の基礎的なことをまだ良く知らない方は、以下の動画を是非参考にしてみてください。(今回の結果の公表前の動画ですので、今回の内容については触れていません)
では本日は以上です!
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