湊かなえ作「少女」を読んだ。
「リバース(リバースの感想 )」に続き、2冊目の湊かなえ作品。
うまいなー
え?これ2作目なの?
1作目は「告白」か。告白読んでないけど。読みたくなってきちゃうな。
でも次に読むのは「夜行観覧車」に決めてる。
とても盛りだくさんな作品だった。
細かい仕掛けがたくさんあって、伏線もたっぷりで、しかもそれが全部回収されている。
ひとつひとつ検証してみたくなるけど、そうするとネタバレも甚だしくなってしまうのが悩むところ。
先入観なしで読む方が幸せな作品だと思う。
と言ってしまうとなんの感想にもならないので、ネタバレにならないように思ったことを。
主人公はふたりの少女。由紀と敦子。
由紀はクールな文学少女、敦子は運動神経がいい背の高い少女。
小学生からの親友のふたり、それぞれモノローグで物語はすすむ。
最初は読みにくかった。
語り手が由紀なのか敦子なのか、わかりにくい。
この著者の作品をあまり読んでいなかったので、読みづらいなぁ、もっとスッキリ書けないのか、と内心イライラ。
「リバース(リバースの感想 )」に続き、2冊目の湊かなえ作品。
うまいなー
え?これ2作目なの?
1作目は「告白」か。告白読んでないけど。読みたくなってきちゃうな。
でも次に読むのは「夜行観覧車」に決めてる。
とても盛りだくさんな作品だった。
細かい仕掛けがたくさんあって、伏線もたっぷりで、しかもそれが全部回収されている。
ひとつひとつ検証してみたくなるけど、そうするとネタバレも甚だしくなってしまうのが悩むところ。
先入観なしで読む方が幸せな作品だと思う。
と言ってしまうとなんの感想にもならないので、ネタバレにならないように思ったことを。
主人公はふたりの少女。由紀と敦子。
由紀はクールな文学少女、敦子は運動神経がいい背の高い少女。
小学生からの親友のふたり、それぞれモノローグで物語はすすむ。
最初は読みにくかった。
語り手が由紀なのか敦子なのか、わかりにくい。
この著者の作品をあまり読んでいなかったので、読みづらいなぁ、もっとスッキリ書けないのか、と内心イライラ。
(のちに反省。そういう仕掛けだった)
友だちのはずだけど、由紀と敦子、それぞれがそれぞれを(内心で)悪態をついている。
敦子曰く、由紀は思ってもいないことをそれらしく言うだけで本心を明かさない。
由紀曰く、敦子は他人に嫌われないように合わせようとしすぎて浮いている。
上っ面では友人のフリをして、その実このふたりはお互いを嫌っているのかな?と思った。
しかし、読み進めていくうちにそんなに単純な小説ではないということがわかってくる。
この物語に善人は登場しない。
全面的な好意も全面的な肯定もない。
好きの中に嫌悪や嫉妬や恐怖が混じり、嫌いのなかに消しきれない思慕や温かな思い出が滲む。
友だちのはずだけど、由紀と敦子、それぞれがそれぞれを(内心で)悪態をついている。
敦子曰く、由紀は思ってもいないことをそれらしく言うだけで本心を明かさない。
由紀曰く、敦子は他人に嫌われないように合わせようとしすぎて浮いている。
上っ面では友人のフリをして、その実このふたりはお互いを嫌っているのかな?と思った。
しかし、読み進めていくうちにそんなに単純な小説ではないということがわかってくる。
この物語に善人は登場しない。
全面的な好意も全面的な肯定もない。
好きの中に嫌悪や嫉妬や恐怖が混じり、嫌いのなかに消しきれない思慕や温かな思い出が滲む。
でも、そうだよね。
何も思わないわけはない。
仲良しだからといって何も含みがないわけがない。
親しいのに?いや、親しいからこそ。
無関心なら気づかないことも、興味がないならどうでもいいことも、身近なら目につく、気になる。
親しいからこそ、好きだからこそ、じれったく思うことも、見逃せないこともある。
ティーンズブランド『リズ』、タッチー&昴の企み、『ヨルの綱渡り』、剣道、ハンバーグドリア、朝顔の浴衣、手の甲の傷、学校闇サイト……
どうしても許せないことの中にさえ、やわらかなものがある。
地獄と表現した過去のもっと過去にせつないほど愛しかった過去もある。
見つめる先には真摯であるのに、一方では無神経。
物事も人間も、ひとつの色では塗れはしない。
因果応報、地獄に堕ちろ!
この物語を一言で表現すれば、まさに因果応報。
因果が巡り悪事は報われ、あの人もこの人も地獄に落ちる。
偶然やほんの気まぐれが繋がってあの人がそうで、この人がああだった。
漆黒の大団円。
殺人事件の謎解きをする探偵はいないけれど、幕引きの鮮やかさは素晴らしい。
散りばめられた仕掛けの歯車がカッチリ噛み合った快感。
つくりものの物語の嘘に浸る幸福を感じられた一冊だった。
コミカライズもされているらしい
藤原竜也主演ドラマから入ったミーハーなわたし







