世界の医療分野スタートアップ、ヒューストンに集結 | 【ヒト・モノ・カネをテキサスへ】

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世界の医療分野スタートアップ企業、ヒューストンに集まる (2019/5/20 日本貿易振興機構 小山勲)
 
全米各地でスタートアップ育成やイノベーション促進に向けた機運が高まる中、米国南部でも同様の動きがみられる。2014年以降、健康、医療技術関連のスタートアップ育成プログラムを実施するヒューストンのテキサス・メディカルセンター(TMC)のウィリアム・マッキーオン最高経営責任者(CEO)に話を聞いた(5月7日)。
 
医療機関が集積するTMC(ジェトロ撮影)
 
TMC地域内の様子(ジェトロ撮影)
 
TMCは複数の医療機関が一地域に集まるという点で世界最大規模で、60以上の医療研究機関や、総合病院、専門病院、メディカルスクール、コミュニティーカレッジがある。年間延べ患者数は1,000万人を超え、手術数は1万3,600件の心臓手術を含む18万件以上を実施している。特に、TMCに属するテキサス大学MDアンダーソンがんセンターは、がん患者数、研究、教育などで世界最大のがんの医療機関だ。TMCは、商業地区としても全米で8番目の規模を誇り、GDP相当で250億ドルの経済効果をもたらしている。
 
TMCは健康および医療技術のスタートアップ企業育成のため、イノベーション研究所(Texas Medical Center Innovatiin Institute)においてアクセラレータープログラム(TMCx)を2014年に設立しており、世界最大規模の医療複合施設における治療、診断、医療機器およびデジタルヘルスの研究開発を行っている。本プログラムには延べ167社のスタートアップ企業が参画しており、その内訳は、テキサス州、テキサス州以外の米国、海外がそれぞれ約3分の1ずつとなっているが、日本企業の利用はまだない。
 
TMCxの共有ワークプレイス(ジェトロ撮影)
 
TMCxのアクセラレータープログラムは、スタートアップ企業に10万平方フィート(約9,290平方メートル)の施設にある共有ワークスペースを提供するほか、スタートアップ企業の成長に必要なカリキュラム(ワークショップやプレゼンテーションの効果的な実施方法、特許取得、規制への対応、マーケティング、資金調達、契約交渉など)を準備し、業界の最前線にいる200人を超えるアドバイザーからの指導を無料で提供している。
 
またTMCでは、人工知能(AI)を使った数多くの臨床試験と適切な患者のマッチングが行われており、従来は手作業で数カ月を要していたこのマッチング作業を、数分で行うことができるようになった。
 

 

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