みどり・環境等特別委員会で、「練馬区の清掃リサイクル事業」について報告がありました。

私たちの生活に欠かせない「ごみ」の収集や処理、リサイクル。

 

そもそも、練馬区のごみはどこへ行くのか、ということですが、

23区では、ごみ処理をそれぞれの区だけで完結させているわけではありません。

家庭などから出されたごみの収集・運搬は練馬区が行い、焼却などの中間処理は、

23区が共同で設置している「東京二十三区清掃一部事務組合」が行います。

そして焼却後の灰などの最終処分は、東京都が管理する最終処分場で行われています。

 

 

今回の委員会での報告では、練馬区の1人1日あたりのごみ収集量は419gとなっています。

練馬区の「第四次一般廃棄物処理基本計画」では、区民1人1日あたりのごみ収集量は443g以下としており目標達成をしています。

この量は23区で5番目に少ない一方、リサイクル率には課題もみえています。

 

練馬区の「第四次一般廃棄物処理基本計画」では、リサイクル率:25.2%以上を目標としていますが、

令和7年度の実績は、リサイクル率:24.5%と、目標を下回っています。

そして、区民生活に直接関係する大きな変更が、令和8年10月から始まる製品プラスチックの分別回収・資源化です。

 

区全体のごみ収集量も、令和7年度は114,637トンで、前年度より1,469トン減少しました。

区民の皆さんの日頃からのごみ減量や分別への協力が、数字にも表れていると感じます。

 

しかしながら、リサイクル率は24.5%で、目標の25.2%には届きませんでした。

 

ただ、「リサイクル率が下がった=分別が悪くなった」というわけではないです。

リサイクル率が増えない大きな要因の一つが、新聞や雑誌などの古紙回収そのもののが減少しています。

 

平成27年度と令和7年度を比較すると、

新聞は、9,372トン → 4,048トン

雑誌は、9,388トン → 6,491トン

段ボールは、7,743トン → 9,508トン となっています。

古紙全体では、26,533トン → 20,073トンまで減っています。

ネット通販の利用が増えていることもあり、段ボールは増えていますが、それ以上に新聞や雑誌が減少しているため

「リサイクル率」という数字だけで資源循環への取り組みを評価することが適切なのか、という課題もあると考えています。

 

 

 

そこで、ぜひ知っていただきたいのが、

 

令和8年10月から、練馬区では「製品プラスチック」の分別回収・資源化が始まります

 

これまでは主に「プラマーク」の付いた容器や包装を「容器包装プラスチック」として資源回収してきました。

10月からは、それに加えて、プラスチックでできた製品を資源として回収します。

例えば、

歯ブラシ、タッパーなどの保存容器、バケツ、定規、CD、プラスチック製ハンガー、プラスチック製のおもちゃ、洗濯ばさみ

などです。

ハンガーのフックや洗濯ばさみのリングなど、多少ほかの素材が含まれているものも回収対象になります。

 

基本的には、これまでの容器包装プラスチックと同じ袋に一緒に入れて、これまでと同じ曜日・同じ場所に出すこととなります。

 

注意:元の大きさがおおむね30cm角を超えるものは粗大ごみとなります。

モバイルバッテリーやハンディファンなど充電式電池を含む製品、刃物が付いたもの、ゴム・シリコン製品などは対象外となります。

10月からの新しい分別方法をぜひご確認を!

 

区は、製品プラスチックを資源化することで、年間約2,000トンのごみ削減を見込んでいます。

委員会では、区民1人1日あたりのごみ収集量が約7~8g減少し、

現在の419gから410.6g程度になるとの見込みも示されました。

実現すれば、23区で現在5番目に少ないごみ収集量が、3位相当になるとされています。

 

一方で、資源化を進めれば、それだけですべて解決するわけではありません。

委員会でも取り上げられていたのが、処理に係る経費です。

現在の容器包装プラスチックにかかる予算は年間約11億円。

製品プラスチック回収の開始に伴い、今年度は半年分を含めて約14億円となり、

年間ベースでは約7億円の増加が見込まれています。

これは、車両の増加、中間処理、再商品化などに費用がかかるためです。

さらに、人件費や燃料費なども上昇しています。

 

そのため、

ごみを減らす・資源化を進める・環境負荷を減らす・処理コストを抑える

これらのバランスが、今後さらに重要になります。

 

冒頭でも触れましたが、

家庭から出したごみは、回収されたら終わりではありません。

 

可燃ごみについては焼却することで、容積がおよそ20分の1まで減るとのことです。

可燃ごみ焼却後の灰の一部をスラグ化して活用するなど、できるだけ埋め立てる量を減らす取り組みが行われています。

 

それでも最終的に埋め立てなければならないものは残りますが

東京23区のごみの最終処分場は限られています。

現在の最終処分場は船の航路の関係等からこれ以上増築もできず、

新しい土地を23区内につくることも難しいとされています。

だからこそ、リサイクルを進めると同時に、そもそもごみを出さないようにすることが大切です。

 

10月から始まる製品プラスチックの分別回収は、区民の皆さんの毎日のごみ出しに直接関わる大きな変更です。

 

今後、令和9年3月を目途に第五次一般廃棄物処理基本計画が策定される予定です。

一人一人の取組みは小さなことかもしれませんが、区民の皆さんで取組むことが重要です。


練馬区では、練馬区資源・ごみ分別アプリ

https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/gomi/nerima-bunbetu-apuri.html

や

ごみ分別チャットボット

https://p1.govtech-express.com/webui/1654879105

もありますので、資源化にもご協力をお願いします。


可燃ゴミの中に雑紙が多く含まれています。

雑紙は紙袋にまとめておくようにとされていますが、紙袋がない時も…

ちょっとした雑紙をまとめておく回収袋を読み終えた区報で作ることができます!

実際に作ってみました!