「更年期」と聞くと、女性の健康課題というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、更年期による心身の不調は男性にも起こることがあるといわれおり、
個人差はありますが、一般的に男女とも、40歳代以降を更年期といいます。
男性の場合、男性ホルモン(テストステロン)の低下などにより、
疲れやすい、やる気が出ない、眠れない、イライラする、集中力が続かないといった症状が現れることがあり、
「男性更年期」や「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」と呼ばれています。

男性ホルモンの変化(一般社団法人日本内分泌学会ホームページより)
更年期=女性のイメージが根強く、男性ご自身としても何か不調を感じたとしても、
年齢のせい、仕事の疲れ、で済ませている方も多いのではないでしょうか。
男性更年期の難しいところの一つは、本人がその可能性に気づきにくいことです。
最近疲れが取れない、なんとなく気分が落ち込む、イライラすることが増えた、仕事に集中できない
といった変化を感じても
「仕事が忙しいから」「年齢だから仕方がない」と考え、相談や受診をせずに抱え込んでしまうことも考えられます。
特に40代、50代は、働く現役世代で
仕事では責任のある立場を担い、家庭では子育てや親の介護などを抱える方も多い世代です。
心身の不調をそのままにすることは、本人の健康だけでなく、仕事や家庭での生活などにも影響する可能性があります。
だからこそ、症状が深刻になってから対応するのではなく、早い段階での気づきや、相談や適切な受診につながる環境をつくることが大切だと考えます。
まずは、セルフチェックを!
日本内分泌学会より
こちらもあります:日本メンズヘルス医学会 (外部サイト)
「男性更年期とは」AMS (Aging Males’ Symptoms)スコア
練馬区でも男性更年期について情報発信しています!
練馬区では、区ホームページで「女性と男性の更年期」について情報を掲載しています。
男性についても、気になる症状がある場合には泌尿器科への受診を案内しています。
また、区内6か所の保健相談所では健康相談を行っています。
一方で、現在、男性更年期についての情報は、区ホームページの「女性の健康支援」というカテゴリーの中に掲載されています。
女性特有の健康課題も様々あり、支援を充実させることはもちろん重要です。
それと同時に、男性にもライフステージによって特有の健康課題があることから「男性の健康」という独立させた視点も必要だと考えます。
そこで今後、練馬区としても「男性の健康支援」として、より明確にして発信していく必要があると考えています。
現在、男性のための相談(男女共同参画センターえーる)を
毎月第2火曜日・第4土曜日の15時~19時に、予約不要で電話相談を実施しています。
現在も相談はできますが、例えば、「男性更年期について相談できます」と明記するだけでも相談しやすくなるのでないかと感じます。
また、周知についても、新しい窓口を一から作らなくても、
すでにある保健相談所での健康相談やこころの健康相談、男性のための相談などをつなぎ、
分かりやすい入口をつくることはできるはずです。
そのためには区として、
男性更年期についての相談実績や相談者はどこにつながっているのか、
男性更年期についての区民の認知度など基礎データが必要だと考えます。
更年期障害は、仕事や家事など日常生活に支障をきたすほど症状が出ることもあります。
周知し、相談体制から必要な際には医療機関へつながるようにすべきと考えます。
女性の健康支援が必要なのと同様に、男性特有の健康課題についてもライフステージに応じた支援が必要です。
練馬区がすでに行っている取り組みを生かしながら、
男性更年期を含めた「男性の健康支援」についても、今後の区政の中で考えていきたいと思います。


