練馬区議会第二定例会での会派の一般質問として石黒議員が6/9に登壇しました。

区長の基本姿勢や選挙公約などについて掲載します。

正式な議事録は区議会HPよりご確認ください。

 

 

区長の基本姿勢について

質問

  • 就任から約1ヶ月を振り返り、前川前区長が進めてきた区政のどの点を評価し、どこに課題を感じ、今後どのような方向へ転換発展させていきたいお考えか
  • これまでの区政とこれからの区政の違い

区長答弁

  • 練馬区の魅力は、豊かな緑に囲まれた静かな環境の中で便利に暮らせる街であること。これはこれまでの区政が積み重ねてきた成果
  • その環境を今後も守り育てていくことが私の一番の目標
  • 前川前区長は、東京都練馬児童相談所の設置、病床の1,000床増、大江戸線延伸実現への取り組みなど、多くの実績を残された
  • 前区政の継承すべきところは継承し、その上で、見直すべきところはしっかりと見直しを行い、新たな取り組みに挑戦していきたい
  • 選挙を通じて、区民の声をもっと聞いてほしい、区民の意見をもっと区政に反映してほしいという声をいただいた
  • 特定の立場に偏らず、区民の声に幅広く耳を傾け、政策に反映する区政を実現していきたい

 

 選挙公約について

質問

  • 区長は選挙公約をどのように位置づけ、どのような考えで今後の区政に臨まれていくのか
  • 就任から約1ヶ月が経過した現在、公約の実現性についてどのように認識されているのか

区長答弁

  • 公約は区民の皆様にお約束した政策であり、その実現に向けて努力するのは区長に選んでいただいた私の当然の責務
  • 今回の所信表明では、公約の中で職員と意見を交わし、一定の考えをまとめたものを申し上げた
  • 区長に就任し、様々な事柄を見聞きし、改めて知り得たことが多くある
  • 他の公約についても、実現に向けて引き続き検討を進め、考えがまとまった段階で区議会の皆様にお示しをさせていただく

 

財源について

質問

  • 区長公約には教育無償化、農地買取り予算の倍増、家賃・タクシー補助など大型の支出を伴う施策が多く示されてきた
  • これら継続的な支出を伴う公約をどのように財源面で支えていくのか

区長答弁

  • 民間企業の経営に携わってきた経験を基に、民間ならではの視点も入れながら、本当に必要なものは何か、今困っている区民に必要なもの、将来に向けて必要なものを常に考えながら財政運営に取り組む
  • 公約の実現にあたっても、予算規模の拡大ありきではなく、施策の優先順位を見極めながら進める
  • 中東情勢をはじめ、我が国を取り巻く情勢は混沌としており、経済の先行きに不透明感が増す中、区財政は決して楽観できる状況にはない
  • 全ての施策について効果や必要性を検証し、普段の見直しを行うとともに、自主財源の拡充、特定財源の確保、基金や起債の適切な運用に努める
  • 公約の実現と持続可能な財政基盤の構築の両立に向け、区議会の皆様とご協力をいただきながら全力を尽くす

 

美術館・貫井図書館の再整備

質問

  • 本計画を白紙とするにあたり、これまでの民意をどのように受け止め、今後どのような方向性で事業を進めていくお考えか

区長答弁

  • 文化芸術は区民が生活していく上でとても大切なもの
  • これまで積み重ねてきた地域との合意形成や、議会における請願採択、投じてきた経費について重く受け止めている
  • しかし、様々な行政ニーズがある中で、美術館貫井図書館の改築に見込まれる経費はあまりにも高額すぎるため白紙に戻す
  • 現在の建物を有効に活用することを基本とする
  • 一方で、設備の老朽化が進むなど多くの課題があり、バリアフリー対応も不十分
  • 今年度、建物の現況調査を実施し、課題への対応を検討
 

都市計画道路の見直し

質問

  • 補助135号線・202号線・232号線、外環の2、青梅街道インターチェンジなどの都市計画道路の見直しについて
  • 各道路計画の見直し根拠をどの時期に検証し、区民へお示ししていくお考えか
  • 今後、このような意見が2分するような議論に対して、区民の合意形成をどのように定義し、そのあり方をどのように考えていくのか

区長答弁

  • 区民が安全安心で快適に暮らすことのできる街の実現には、交通物流機能の強化や災害時の地域の防災力向上に資する都市インフラの整備が重要
  • そのために必要となる都市計画道路については着実に進めていく
  • しかし、これまで事業を進めるにあたり、必要性や効果、環境への影響など、区民の皆様のご懸念やご不安に対し、十分な説明対話がしきれていないのではないかと考えている
  • 区民の皆様から寄せられるご意見に真摯に耳を傾け、お応えすることが必要
  • 例えば、補助135号線・232号線については、交通量調査の実施、現道拡幅の可能性の検証について要望をいただいており、区長就任後、職員に実施するよう指示
  • 今後、検証結果、地域の状況や経緯、いただいたご意見などを総合的に勘案し、改めて事業の方向性を地域の皆様にお示しして、ご意見を伺っていきたい
  • 他の都市計画道路の事業実施の際にも同様に、これまで以上に地域の皆様のご意見を丁寧に伺い、ご理解とご協力をいただけるよう努める

 

大江戸線延伸

質問

  • 延伸に向けて具体的にどの点を重点として取り組みを進めていくお考えか

区長答弁

  • 昨年、都は大江戸線の延伸について事業化に向けた検討結果を公表
  • 今後、事業計画案の作成や国との協議を行うなど、実現に向けてさらに重要な段階に入っていく
  • 区長になって区民の皆様の期待を背負いながら、先頭に立って事業を進める立場となった
  • 区議会の皆様、区民の皆様と力を合わせて、1日も早い延伸実現に向け、これまで以上により積極的に進めていく決意
  • 引き続き、都の取り組みに全面的に協力するとともに、延伸地域の街づくりの推進、大江戸線延伸推進基金の計画的な積み増しなど、地元自治体として責任を果たす
  • 私自身が国や都に自ら足を運び、延伸の必要性や区の考えを直接伝える

 

区長室廃止について

質問

  • 区長室を物理的に廃止した際のリスクやデメリットを考えた上で、区長ご自身の執務環境を今後どのように整備していくお考えか
  • 区長自ら区民の声を積極的に聞くという姿勢については、区長だけでなく区職員全体にも広げていくべきと考えるが、区としてどのように取り組んでいくお考えか

区長答弁

  • この1ヶ月半、区長室において、職員から区政の現状や課題の説明、相談を受けるとともに、区民との面会も行ってきた
  • 区長室は区長個人の執務スペースではなく、職員と意見を交換する場、区民の声を聞く場として必要な場所であることに考えを改めた
  • 引き続きこうした利用を続けるとともに、私が不在の時には職員の打ち合わせスペースとして使用するなど、有効活用の検討をしていく
  • 区民の声は私の原動力であり、区役所に閉じこもるのではなく、自ら外に出向き、区民の声を幅広く聞いていく姿勢には変わりはない
  • 就任直後に北庁舎を含む練馬庁舎の執務フロア全てを職員の説明を聞きながら歩いて回り、区民事務所、福祉事務所、児童館、図書館にも伺った
  • それぞれの現場で、職員や委託事業者が区民の皆様の声に一生懸命に耳を傾ける姿を目の当たりにした
  • 引き続き、出先施設などに足を運び、自らの目で区政の現場の空気を感じ取りたい
  • こうしたことにより、区民サービスに携わる職員一人一人が、前向きに区民の声と向き合える環境づくりを進めていく

 

区民の声を区政へ反映する仕組み、完全無所属と区政運営について

質問

  • 完全無党派・完全無所属として選挙戦を戦ってこられた区長は、その思想や考えに賛同されて、共産党をはじめとした各政党などから選挙戦の支援や推薦などを受けたり、政策協定の締結などされたりはしていなかったのか
  • 今後の区政運営については、相手の所属によって扱いを変えることなく、特定の組織の意見を優先することなく、公正公平に受け止め、区政を進めていくということでよろしいのか

区長答弁

  • 今回の区長選挙で応援をしていただいた方々は、私の主張や公約に賛同し、政党という枠ではなく、自主的に応援していただいたものと認識
  • 政党との政策協定は結んでいない
  • すべての区民の声を公平、公正に幅広く聞くためには、区長自身が完全無所属ではなければならないというのが私の考え
  • 特定の組織の意見を優先すれば、後回しになる人が出てくる
  • 相手の所属によって扱いを変えることはない
  • 区民の生活をどう良くしていくか、その思いはどの政党の区議会議員の皆様も同じであると思う
  • 一番地域に密着されている区議会議員の皆様と意見を交換しながら、一緒に区政を前に進めていきたい

 

 

今回の一般質問では、区長の基本姿勢をはじめ、

選挙公約、財政運営、美術館・貫井図書館の再整備、都市計画道路、大江戸線延伸、区長室廃止、

区民の声を区政へ反映する仕組みなど、今後の区政運営の方向性にも関わる重要なテーマだったと思います。

 

答弁で、区長からは前区政の成果を評価し、継承すべきものは継承しながらも、

「区民の声を聞く」「区民の意見を区政に反映する」ことを重視した区政運営を進めていく考えが繰り返し示されました。

 

また、区民だけでなく、議会や職員との対話を重視する姿勢も示されました。

 

一方で、その具体的な仕組みや政策決定のプロセスについては、現時点ではまだ明確に示されていないと感じます。

区民の声をどのように集め、どのような基準で政策へ反映していくのか、また職員や議会との意見交換をどのように区政運営につなげていくのかについては、今後の取り組みを注視していく必要があります。

 

選挙公約については、「区民との約束であり実現に向けて努力することは当然の責務である」との認識が示されましたが、今回の所信表明や答弁で一定の方向性が示された公約がある一方で、

選挙期間中に掲げられていた多くの公約については具体的な言及がありませんでした。

 

区長からは、就任後に新たに把握した課題や状況もあることから、引き続き検討を進め、考えがまとまった段階で示していくとの答弁があり、今後、それぞれの公約がどのような形で具体化されていくのかを確認していく必要があると考えます。

 

また、選挙公約の一つとして大きく掲げられていた区長室廃止については、就任後の運営を通じて考えを改めたことが示されました。

区長室は区長個人の執務スペースではなく、職員との協議や区民との面会の場として必要であるとの認識が示され、今後も活用していく方針を出しました。

選挙時の公約について、見直しが行われた事例として注目される答弁であったと考えますが、同時に、公約の中で一定の方向性の決まったにもかかわらず所信表明では触れず、質問があったからこそ引き出せた答弁であるとも感じています。

 

都市計画道路については、必要な都市インフラ整備は進めるとしながらも、これまで以上に地域住民との対話や説明を重視する考えが示されました。

大江戸線延伸については、区長自ら先頭に立ち、国や東京都に直接働きかけながら、1日も早い実現を目指す強い決意が示されました。

 

今回の答弁からは、区長が掲げる「対話重視」の姿勢は繰り返しどの質問者の答弁にも盛り込まれ、十分に伝わってきましたが、区長として、区政運営では、声を聞くことだけでなく、その声をどのように政策へ反映し、どのような判断を行うのかという説明責任も求められると考えます。

 

今後は、公約の具体化や財源の裏付け、政策の優先順位、そして区民の声を区政へ反映する具体的な仕組みがどのように示されるのかを注視していきたいと思います。

議会としても、是々非々の立場から建設的な議論を重ねながら、区民の皆様にとってより良い区政の実現につながるよう取り組んでまいります。