2024年12月練馬区議会第四定例会での会派の一般質問について掲載します。

正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。

 

ひとり親家庭の支援について

 

 

  質問

 

現在、練馬区において多くのひとり親家庭が福祉の支援を必要としています。

その背景には、ワンパワーがゆえに経済的困難に陥りやすく、育児と家事すべてをひとりで行っていることに加え、代わりがいない、頼れる人がいないことから、子どもの体調、進学、思春期の対応など、子育てに関する悩みを親が抱え込み、孤立・孤独状態が継続することにあります。

本区のひとり親家庭自立応援プロジェクトのあらゆる事業は、私もその支援を受けるものとして、他区よりレベルの高いものと認識しており、感謝もしています。

今年6月、国は、子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正しました。

法の目的は、貧困により、こどもが適切な養育及び教育並びに医療を受けられないこと、子どもが多様な体験の機会を得られないことその他の子どもがその権利利益を害され及び社会から孤立することのないようにすることにあり、子どもの貧困の解消に向けた対策を総合的に推進することを示しています。

子どもが、心身共に健やかに成長し、豊かな社会性を育むために重要なことは2つあると考えています。

一つは子どもが、自然や文化、旅行や読書など初めての体験をたくさん経験すること、二つ目は大人が体験の過程を確認し、頑張って出来たことを褒めることです。

しかし、多くの親が、家庭の状況により、体験をさせてあげられないことに対する罪悪感を抱えています。

ひとり親家庭の親が仕事と子育てを両立する中で、格差を生まない社会が望ましいと考えますが、体験格差解消に対する区の課題認識と今後の対応について伺います。

特に、夏休みは親として子供にたくさんの経験をさせてやりたいものです。

しかし親の日々の忙しさ、又は体力的に特に遠出は困難であります。学校や学童クラブなどでは子どもたちが自主的に夏休みのスケジュールを壁に張り出す取組をしたり、宿題で絵日記の提出などがあります。

子どもたちが夏休みにたくさんの思い出を残せるよう、一般的には良い学習法ではありますが、ひとり親家庭の親子には格差と感じるきっかけとなってしまいます。

親は長期休暇も安心して仕事に向かい、子どもたちは夏休みは様々な体験ができるよう、区として今後もひとり親家庭に寄り添い、きめ細かな支援を要望いたします。

 

・親子交流事業について

区は、楽しみながら語り合う交流会や親子で楽しもう収穫体験、バスで行こう日帰りツアーなどの親子交流事業を実施しています。

これらの取組は、体験格差解消にもつながると思います。

なかでも、親子で参加しやすく、日頃体験できない遠出ができるバスツアーは当事者のなかでも評価が高く、とても有意義な取組です。一方で、様々な活動支援団体が企画するイベントのほとんどが現地集合・現地解散となっています。

遠隔地に行くバスツアーの場合、複数の子どもがいる家庭のなかには、現地までの交通費や親の体力的な負担などを考慮して、参加を諦める方が多くなります。

区が実施するバスツアーについては、近場での集合解散とするなど、親にも配慮した企画内容とすることを期待します。本年度のバスツアーは、従前より内容を充実させたとのことですが、その内容について伺います。

また、今後も継続的に実施していただきたいと要望しますが、区の見解を合わせてお聞きします。

 

・ひとり親ホームヘルプサービスについて

本年度から、ひとり親ホームヘルプサービスにおいて、家事支援が充実したことにより、多くのひとり親が時間と心に余裕を持つことができ、その余裕が子どもに良い影響を与えると期待しています。ひとり親の生活の何が困難か、冒頭でも申し上げたとおり、子どもの体調、進学、思春期の対応など、子育てに関する悩みを抱え込み、孤立・孤独状態が継続するなかで、親が心身ともに疲弊してしまうことにあります。親の疲弊が子に影響を及ぼすことも多々あります。こうした負の連鎖が生じないよう、ホームヘルプサービスについても親の負担軽減に資するような内容の充実を求めますが、区の見解を伺います。

 

 

  答弁

 

●区長

私が、社会福祉行政に従事し始めた頃から長い間、ひとり親家庭に対する支援は、児童扶養手当や福祉資金の貸付などに限定されていました。
当時私は、その背景に、ひとり親家庭に対する偏見があるのではないか。支援が極めて不十分であると考えていました。
こうした想いもあり、区長就任以来、ひとり親家庭支援には、力を入れて取り組んできました。平成29年度に自立応援プロジェクトを発足させ、転宅費の助成や訪問型学習支援事業など 23区で最多となる取組を実施しています。
貧困による子どもの体験格差が社会問題化するなか、相対的に貧困率が高いひとり親家庭に対しては、多面的な支援が必要です。
引き続き、ひとり親家庭の自立支援と子ども体験格差解消に全力で取り組んでまいります。

 

●福祉部長

ひとり親家庭への支援事業について

・親子交流事業について

区は、平成29年度から令和元年度まで、小学生の子がいる20世帯を対象に、年1回、日帰りバスツアーを実施していました。

コロナ禍を経て、本年度から内容を充実し、再開しました。 

対象となる子どもの年齢を未就学児から中学生まで拡充し、回数は年2回としました。10月に未就学児がいる20世帯を対象に実施し、来年2月には、小中学生がいる20世帯に対し、バスツアーを行う予定です。

引き続き、利用者の声を伺いながら、親子で楽しめるよう検討してまいります。

 

・ホームヘルプサービスについて

本事業は、就労や疾病などにより、育児支援が必要なひとり親家庭を対象としています。 本年度から、子育てや家事などの支援ニーズにきめ細かく対応できるよう、買い物、洗濯、清掃など家事支援を拡充しました。利用者から、 冠婚葬祭などの外出時にもヘルパーを利用したいなどの声が区に寄せられています。
ひとり親家庭のニーズに対応できるよう支援の充実を検討してまいります。