天気が良かったので、
古い家の片づけをした。
最後まで残っていた、
いや、一番手が付けにくかった、
納戸の衣類の片づけを主にした。
本や食器類は、サクサク作業できたのだが、
衣類だけは、なかなかできずにいた。
整理ダンス 2竿分と
衣装ケース 5個分の中の服を出し、
ゴミ袋に入れていく単純な作業だが、
お気に入りだった服が出てくると、
ふと、手が止まる。
懐かしい。
特に、母の冬服の衣装ケースを開けると、
ナフタリンのにおいがした。
しっかりと何個もナフタリンが入れてあり、
時が経っても、すぐに袖が通せそうなくらい、
きちんとたたんで、しまわれていた。
作業も終盤、
残る1個の衣装ケースを開けると、
幼いころ姉妹で着ていた毛糸のワンピース、
お宮参りの衣装と小さなベビー枕や、
浴衣に晒が出てきた。
どうやら、孫が生まれたら、
あれこれ作ろうと思って、
母が一番下の衣装ケースにまとめていたようだ。
母の遺志を汲んで、
中身は処分せず、
そのまま衣装ケースの蓋を閉じた。
また処分できる日まで、
そっと。