私の無関心というか、どうせイギリスからEUから離脱することないと非常に冷めていたのであるが、ここ1週間ぐらいの、イギリスでの盛り上がりは、結構すごいものがある。

会社でも、みんなその話題で、かなり盛り上がっている。(といっても私の会社は、半分以上がイギリス人ではないけど~だから、おもしろいのかも。)

個人的には、EUから離脱することはないと思うが、住民投票という手段をとったことで、国民みんなが議論、政治に参加するという目的の一つは、既に十分すぎるぐらいに達成されている。

今までもいろんな選挙などはあったが、みんながこんなにエキサイトして同じ話題に関して、真剣に学び、考えるという出来事が、いまだかつてあったのだろうか?

これだけでも、今回の住民投票の意義があったと思うのだ。予期せずであるが、このようなエキサイティングな瞬間にイギリスにいることができるのは、かなり貴重なことだと、イギリスに来てから初めて感じてみた。

以下思いつくままに、適当に書いていきます~。

日本人以外は、議論好き?

私の会社には、イギリス人、日本人、ヨーロッパ大陸の人たちがごちゃまぜに働いている。現在は、この話題でもちきりなのであるが、みんな議論好きなのである!

もちろん各個人の主張もそれぞれ、あるのだが、どのように話すか、どのように自分の主張を他の人に納得させるかというポイントも非常に大切なのである。日本以外の国で教育を受けている人たちは、きっとプレゼンテーション、ディスカッションの授業をかなり受けているのではないかと思われる。何を言うのかも重要なのだが、発言の仕方も重要なのである。

それにしても、議論する時のみんなの生き生きした顔。見ているだけでもおもしろいのである。そうして、その議論に、なんとか入り込み、自分の発言機会を作り出す。それを楽しんでいるのである。

今回のことで、日本人以外は、基本的に他人と議論をし、自分の意見をいうのが好きなんだということが、はっきりした。(私の周りだけかもしれないが・・・)

みんなの白熱した議論の脇を通ったおばちゃんが、”デモクラシーだわあ”とこれまた楽しそうであった。


一般的に、一番の関心ごとは、移民に関してのようである。

私の周りではそうではないのだが、テレビなどでは、移民に関する議論、報道がよくされている。しかしながら、移民が自分の仕事を脅かすと思う層というのは、イギリスでもまあ下の方の階層に属している人たちだと思われる。

一般的に、自分の国からでて、他の国で、他の言語を使って働こうとしている人たちは、比較するとこの国でその仕事をしている人たちよりもレベルが高い。よって、よく働き、優秀な移民とあんまり働かない、できないイギリス人という構図ができてしまっている職場が結構あるのではないかと予想する。

こういうイギリス人は、よく働く移民たちが、このままでは将来的に、自分の職を脅かすことになるのではないだろうかという心配をしてしまい、自分の狭い範囲しか見えないので、EUから出て、移民が入ってこないようにするのが、いいと思ってしまうのだろう。

かつ、自分の狭い範囲しか見えない人というのは、EUから出ることがこれまた自分の狭い範囲でしか考えることができない。(たぶん)だから、EUからでることで、もしかしたら、もっとひどいことになるかもしれないという想像は、できていないだろう。

イギリス万歳!


こういう人たちを取り込んで、今回非常にめだっていたのが、前ロンドン市長である。彼は、Leave離脱派で、今回かなり目立っていた。主張はどうであれ、あれだけ注目されるのに成功したのは、彼の野望の一つが達成されたと言ってもよいのではないだろうか。

それにしても、イギリスの過去の栄光を持ち出して、民衆を煽るのは、ある層にはとても有効である。


両方の意見勉強するということ

今回は、新聞やテレビなどで、双方の主張をそれぞれ、知ることができた。それぞれの主張をそれぞれ反対側の主張の人たちも学ぶことになったのである。

そのため、結果がどっちであっても、国民は、決まった方の主張を理解できているのである。


逆戻りすることができない道


個人的には、EUとは、一度入ったら抜け出せない場所だと思っている。加入すると決め、その方向に既にかなり進んでしまっている。そのために、逆戻りすることができない道を歩いているように思えてしまう。

一度入ったEUを抜けるというのは、今まで築いてきたものを、ぶっ壊し、捨て去るということである。ここ40年間のいろんな人たちの努力を全て水の泡にするなんて、もったいなさすぎるのである。

結果がどっちに転んでも、どっちが正しいかという回答はないと思う。

決まった方向に、みんながどのようにして、一緒に向かっていくかということが、一番重要であると思う。そのために、国民みんなに学び、議論し、理解するように仕向けた住民投票。今日の時点で、成功したと言ってもいいと投票権のない私は、思ってしまう。

私の予想は、離脱派の中でも結局は、残留に投票する人が多く、70%ぐらいで、残留かなあといった感じである。