先月、母親がイギリスに遊びに来てくれました。イギリス旅行を満喫したので、ぼちぼち日記をアップしていきます。

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5月29日

数年ぶりに母がイギリスに遊びに来ることとなった。かなり前からその気でいたのに、例によって私がだらだらし、具体的な行動をしないままであった。結局チケット予約は、1ヶ月前というかなり直前に。

せっかくイギリスに来てもらえるのだから、もっと早くから準備すればよかったのである。私は一生の間に、こんな後悔を永遠と続けることになるのだろう・・・。

前回は、ANAのビジネスで意気揚々と到着した母親であったが、今回はJALである。この私たちの気持ちの変化もすごい。以前は、JALなんて二度と乗るかみたいな勢いだったのに、私は去年JALで一時帰国し、大満足、今回は母がJALでイギリスに来ることとなる。どんな企業でも、真剣に改革をすれば変わることができるということが証明された。中の甘い汁を吸っていた人たちには、酷だったのかもしれないが、もともとそれが道理に合わないこと。全てが改革されたとは思わないが、よい方向に向かっていることは確かではないだろうか。それでなかったら、一度完全に離れた私たちが、またJALに乗ろうかなという気持ちになるわけがない。

さて、今回は主に航空運賃の価格差により、母親の到着が金曜日の午後となった。1,2万円であれば、まあしかたないかみたいな感じであるが、今回は一日の差で約8万円もの差があったのだ。8万円とは、一般庶民の私にとってはかなりの金額である。それなので、当初の予定より1日早く来てもらうことにした。

そのために、一番忙しい金曜日であるが、母親が来るからと4時に会社を抜け出すこととした。普段まじめに勤務しているので、こういう時はみんなめちゃくちゃ協力してくれる。あー、ありがたい。前の会社だったら、誰かが病欠で、会社から離れられなくなり、母親を迎えにいくことすら危うくなる可能性がとても低くない。やはり転職は、正解であった。

さて、ヒースローのターミナル3駐車場の屋上に車を止めて、Arrivalに向かう。しかしながら、相変わらずわかりにくいし、迷路みたいにぐるぐるしないとArrivalまで辿りつかない。本当にしょうがない空港だなあと利用する度に実感する。ヒースローの新しいターミナル2と5はまだましかもしれないが、ターミナル3は、何か抜本的なことから建物の構造をなんとかしないとどうにもならない。

Arrivalに到着すると母親の航空機は到着済。荷物もDeliveredと書いてあったので、

「まずい、もう到着してるかもしれない・・・」

とあせるが、母親がいない。席があるエリアもうろうろするが、やはり母親がいない。そして、母親に電話連絡してみるが、電話が通じない。

それなので、気長に待つことにした。

ターミナル3の夕方の入国は、結構混み合うのだ。私も何度か、一時間以上も待たされたことがある。あのEU以外パスポートのわさわさした人たちの列で、延々と順番を待つ苦しみ・・・。しかしながら、私は最近は待っている間は、大体読書に夢中になるようにしたのだ。そうすれば、あの列もそんな大したことではない。

それにしても、悪名高きヒースローの入国。10年くらい前よりは、ましになっているような気はするが、たまにとんでもない勘違い入国管理官にあたることもある。

「どうか母親が変な人にあたりませんように。」

と秘かに祈るのである。もちろん今回の予定表や私の連絡先を書いたものを持ってきてもらっている。最悪私の携帯に電話があるかもしれないので、携帯電話の音も念のため大きくしておく。

空港のスーパーで楽しく時間をつぶしていると、電話がかかってきた。

母親からである。

私が何度か電話したので、その返信でかけてきたらしい。

まだあの列に並んでいるということである。前に黒い人たちがたくさんいるので、全く進まないと嘆いている。どうやら、JALの前に到着した便には、入国に時間のかかる人たち、中には入国を拒否されそうな人たちがそこそこいたようなのである。そのために、とても時間がかかり、安全で、平和そうなたくさんの日本人がそれらを眺めながら、待たされるはめになったらしい。

とにかく、無事到着である。

入国すると今度は、荷物をとって、カートに載せるという作業が待っている。今回も、またたくさんいろいろ持ってきてもらっているので、スーツケース2個である。手伝いなしで、スーツケース2個をカートにのせ、更に、機内持ち込みの荷物も一緒に外にでてくるという行為がこの旅行の中で、実は一番大変な作業かもしれない。母よ。本当にすみません・・・。

さっきから断片的に日本人が出てきている。おそらく母親ももうすぐだろう。と思っていたら、母がでてきた。約半年ぶりの再会である。

「こんなとこまで来てくれて本当にありがとう。」

である。

「あー、家族がこんなとこまで来てくれるなんて、ほんとありがたい。」

これから一週間どんなことになるかわからないが、イギリスを好きになって帰ってもらいたい。前回来た時には、スイス旅行にも行ったので、イギリスはほとんど周っていないのである。今回は、本当にイギリス国内旅行のみ。イギリスのカントリーサイド満喫の旅になるはずなのである。ほとんど私の好みで決めてしまっているので、母には退屈かもしれない。まあ、退屈そうにしていたら、次回はまた別のプランを考えよう。

本日は、自宅でご飯を食べて、近くのHiltonで泊まることにしてある。この町には、少々まともなホテルはHiltonとあともう一つしかない。前回はそのもう一つの方に泊まったので、今回はHiltonである。実は、部屋の違いがわからなかったので、つい先日に部屋を見に行ったのである。その時に、レセプションの人がとてもよかったのだ。それも、ここに泊まることにした理由である。

しかしながら、今日は空港から肌の色が少々濃い人々に悩まされていた母親は、ホテルに入る際に出会った団体の違う人種の人々とすれ違い、少々恐れをなしたようである。

「ああ、もうちょっと違う時間にチェックインすればよかった。」

と後悔するが、まあ仕方がない。イギリスで、白人ではない人たちもいっぱいいるんだってことを体験できたことはいいことだ。そして、日本人も、イギリスでは、非白人以外ってことで彼らと一緒のカテゴリーなんだと。

初日は、無事空港で出会うことができたということで、まずはよいスタートである。海外への一人旅って、よーく考えてみると母親の年齢では、かなりの大冒険なはずだ。海外旅行自体は珍しくないが、ツアーだったり、他の人と一緒だったりするが、一人旅である。これは、かなりすごい。前日に寝ることができなかったと言っていたが、ものすごい緊張状態が続いていたのではないだろうか。

だが大丈夫である。次回からは、緊張感がもっと下がり、母親がいつもしている国内移動のような感覚で、ひょこってやってくるだろう。