1月10日
カトマンドゥに帰れるか
朝起きて、まず窓の外のあのタルチョを見る。昨日、何度見たかわからないほど見たタルチョである。私の予想を裏切って、今日も、タルチョははためいている。このタルチョは、風がなくてもはためくのではないだろうか。
今日は、どうなるのだろうか。こればっかりは、もう何もわからない。天に運を任せるしかない。
昨日もシュラフを使わずに寝たので、パッキングが簡単だ。さっさと片づけて、朝ごはんを食べに行く。今日は、ガスはない。ルクラの様子が昨日とは違う。
朝ごはんを食べて、今日はどうだろうと宿にいると、電話がかかってきた。そして、カルマジーが荷物を抱えて、空港に走って行った。航空会社からという。チェックインに来いという電話だったのだ。
「すごい、、、航空会社からそんな電話が入るなんて。」
それに、カルマジーにも申し訳ない・・・。カルマジーが、搭乗券を持って帰ってきた。
昨日は、この段階までも辿り着かなかった。この搭乗券を見て、いよいよだと気分が高まる。
そして、お手洗いから帰ってきたら、いきなり白いマフラーみたいな布を首に巻かれて、空港に行けと言われる。おばちゃんとのお別れもまともにできない。ばたばたとみんなで空港に向かう。Keikoさんと私だけが早い便であり、デンディジーとカルマジーのフライトは、午後の予定である。それでも見送りに来てくれた。
朝の空港は、外国人で一杯であった。半分くらいは、昨日乗れなかった人たちだ。昨日会ったSさんは、TARA1回目の1便目なので、もう空港に着いているころであろう。
爆音がし、あっという間に、飛行機がルクラ空港に到着した。
大きな歓声が空港中に響く!私も
「やったーーーー!」
と手をたたいて喜んだ。目が潤んでくる。空港のみんなの心が一つになった瞬間である。
1機目に続き、2機目もすぐに到着、ぼんぼん跳ねるように、飛行機が搭乗口にやってくる。この瞬間が忘れられない。これで、全てOK。私たちは、無事にカトマンドゥに帰れるんだと、安心したのであった。
ちょうど搭乗するSさんを 発見した。
「では、また!」
とTARA1回目の1機目に、Sさんは消えていった。
搭乗口は、ごった返している。TARAの1回目の2機目の搭乗が終わって、私たちの飛行機を待っている時は、さながら日本の満員列車のマナーを悪くした感じである。このルクラ線は、座席が決まっていない。それなので、みんなヒマラヤが見える側の席を狙っているのだ。それにしても、今回の人たちのマナーは非常によくない。
とうとう3機目が来て、搭乗のために飛行機の方に歩いて行く。そうすると、デンディジーとカルマジーが外のフェンスの所から、私たちを見ていた。手をふって、私たちが今乗ることを伝える。
「ありがとう!ありがとう!」
手を大きく振りながら、2人に伝えた。
飛行機に乗る際には、西洋人の人たちに力づくで抜かされ、嫌な思いをするが、無事にKeikoさんに隣に座った。
乗った途端に、飛行機はぼんぼん跳ねながら、滑走路に向かっていった。
「おいおい、今日は耳栓くれないのか?」と思ってみる。
そして、シャーーーーと滑走路を走り抜け、離陸。飛行機って、こんな手軽なものなのか?離陸した瞬間に、わけもなく、涙が流れてくる。後で聞いたら、Keikoさんも泣いていたということだった。なぜかゴーキョピークでもカラパタールでもなく、この離陸の瞬間が一番涙した瞬間だったのだ。
これは、何の涙だったのか、未だわからない。
離陸してから、耳栓と飴が配られた。
美しいヒマラヤの山を見ながらの約30分の飛行である。今なら、山を見たら山の名前がわかるかもしれないと思い見るが、やはりわからない。
それにしても今日は昨日とは打って変わって、展開が早いねとKeikoさんと話す。だって、まだ8時ぐらいなのに、もう雲の上だ。
もう少しで到着かなと思っていると、飛行機が大旋回をはじめ、来た方向に戻り始めた。
CAの女の子がパイロットと何か話している。そして、
「カトマンドゥ空港がクローズしたので、なんちゃら空港に向かっている。」
と説明してくれた。
そのなんちゃら空港ってどこだ?ルクラであれば聞きとれるので、ルクラではないどこか知らない名前である。
それにしても、かなり戻った。高度が下がるにつれて、ガスがすごくなり、視界がきかない。真っ白なガスの中で、朝日が光り、「これって、パイロットも見えてないんだろうな。」と思う。
手に汗をかきながら見ていたが、飛行機は無事にそのなんちゃら空港に到着。そして、この空港は、私が今までに下りた空港の中で、一番発展途上にある空港であった。滑走路は、舗装すらされていない、
そして、飛行機の外に出ろと言われた。外に出ると、次々に、他の飛行機もこの空港に到着した。どうやら、カトマンドゥ空港クローズは、本当らしく、運よく?運悪く?もう出発してしまった飛行機は、カトマンドゥ空港に着陸できずに、このなんちゃら空港に着陸したのだ。
待っていても何の説明もない。さすがにここがどこか知りたかったので、CAの女の子に聞いたら、「Ramechhap」と教えてくれた。聞いたこともない地名だ。
そのうち飛行機の中から荷物を出せを言われる。私たちのチェックインした荷物も飛行機の貨物室から出され、そこら辺に放っておかれる。
そして、何が始まったかというと、なんと私たちが乗ってきた飛行機に、貨物を積み始めたのだ。
「ええっ!」
なんでこんなことになるのだ。Keikoさんと衝撃を受けながら、CAの女の子に何が始まろうとしているのか聞きに行った。
なんと、この飛行機に、物資を載せて、ルクラまで運ぶと言う。
こんなことが許されていいのか。
「恐るべし。TARA航空。」
ということは、私たちが、カトマンドゥに出発するのは、どんなに早くとも、この飛行機がルクラに到着し、荷物を下ろして、この空港にまだ戻ってきてからである。
いったい何時間かかるんだ。おまけに、カトマンドゥの空港も、いつ開くのだろうか。
Keikoさんが、誰かに電話しようと携帯を取り出すが、圏外で何もできない。
左側が、なんだかざわざわしている。到着した別の飛行機に、たくさんの人が群がってきて、みんなで飛行機を押しているのだ。
いったい何をしているんだ・・・。
飛行機はバックできないので、人力で動かしているんだと空港職員の人に教えてもらった。たぶん普通の空港だったら、飛行機をバックさせる特殊な車などがあるのだろう。しかし、ここは、人力でやっていた。20-30人の人が、飛行機を押す様は、異様に見える。
私たちの飛行機への荷物積み込み作業は、続いていた。積むのにこんなに時間かかるんだったら、下ろすのも時間かかるなあなんて、作業を観察している。
何かチェックをしている人もいるけど、本当にチェックしてるのかなと思うようなチェックの仕方。かなり小さい段ボールとかもそのままほいほい投げられており、積みきらないのは適当に残しているように見える。
絶対に、チェックしていないと思う。
そして後ろからまた物資がどんどんリヤカーみたいのに積まれてやってきて、それが積まれたりする。
私たちが、トレッキング中によく目にしたララヌードル(ネパールのインスタントラーメン)やベニヤ板など、いろんなものがじゃんじゃか積まれていくのだ。
しかし、不可解すぎる。なぜ、ルクラ行きの荷物がこう都合よくこの空港にあるのだ。おまけに次から次へとその荷物がやってくる。どう考えてもおかしいと思う。
TARA航空が何かしくんで、カトマンドゥ―を閉鎖したのではないかと思ってしまう。
そこらへんにいた人によると、どうやらTARA航空は、ここRAMECHHAPからルクラへの物資の便があるようなのだ。
けど、だからって、カトマンドゥの空港待ちの飛行機をその輸送に使っていいものなのか。カトマンドゥがクローズで、ルクラがオープン、たまたま飛んでた飛行機がこの空港にくるっていうのは、かなり異常な事態なはずだ。その異常な事態に、柔軟に対応し、飛行機を使い回しするなんて、ネパールにしてはなかなかすごい機動力だ。しかし、これは、やってもいいことなのか?
もしカトマンドゥが今すぐに開いたのなら、他の航空会社の人たちの方が早くカトマンドゥに到着する。
カトマンドゥもいつ開くかわからないし、ルクラまで行って帰ってくるにも時間がかかるので、ぶらぶらしようかと空港の入り口の方まで行ったりする。下ろされた外国人たちは、外にでてこの朝からビールを飲んだり、お菓子を買ったりしている。
この空港には、セキュリティがいるが、人の出入りを全くチェックしない。これでいいものなのか。
シェルパが一緒にいる団体などは、お茶をグループの人に出したりしている。私たちは、2人でぽつねんとベンチに座り、飴をなめた。
今日、カトマンドゥの空港は開くのか?それとも私たちはこの地で夜を迎えることとなるのか。もしくは、陸路でカトマンドゥに向かった方がよいのか。
近くのネパール人によると、ここからカトマンドゥまではバスで8時間とか言っていた。けれども明日の帰国便に間に合うには、今日なんとしてでもカトマンドゥに到着しなくてはならない。
それにしても、Sさんがここにいない。どうやらTARA航空の1回目の1機目は、カトマンドゥのクローズ前に、到着したらしかった。
この空港に、初めに到着したのは、私たち1回目の3機目、その後にはTARA航空の1回目の2機目が到着した。この2機目は、本当にぎりぎりで空港に到着できなかったのだ。1機目から3機目は、ほぼ同時に出発したので、この数分の差でカトマンドゥに到着できた人とできなかった人がいるのだ。
そのTARAの2機目からも人が出されて、荷物用に座席を移動させて、荷物がほいほい積まれている。恐るべしTARA航空である。
荷物が積まれるとTARA機は、CAのかわいい女の子も乗せてルクラへ飛んで行った。
この事態をいまいち受け止めることができていないが、夢ではない。今は、待つことしかできないが、しばらくたっても、カトマンドゥが開かない場合には、何か別の手段を考えなくてはならない。
TARA機が1機帰ってきた。しかしながら、帰ってきた飛行機には、また物資が積まれている。
「2回もルクラに行くのか!」
とぶちきれていたが、どうやらこれは私たちが乗っていた飛行機ではなかった。
しばらくすると、ぶぃーーーんと他の飛行機が空港に到着した。
どうやらこれが、私たちが乗っていた飛行機のようである。
なんだか、空港ががやがやし始めた。他の航空会社の人たちが飛行機に乗り始めている。どうやら、カトマンドゥ空港が、オープンしたようだ。
他の航空会社の飛行機は、もうプロペラがぶんぶん回って、今にも飛び立とうとしている。それなのに、私たちの飛行機は、ルクラからさっき帰ってきたばかり。
地面に放っておかれた私たちの荷物を積み込んだり、準備をしている。
他の航空会社の飛行機2機は、あっと言う間にカトマンドゥに向かって、出発した。
「あーあ、ぬかされちゃったよ。」
私たちの方が、早い便だったはずなのに。
やっと飛行機に乗っていいと言われる。
しかし、搭乗券チェックも、セキュリティチェックも何もない。性善説を信じ過ぎている。乗客の中には、空港の外に出た人もいるし、もし誰かが爆弾とか渡されていても、絶対にわからない。それに、1人ぐらい人が入れ替わっていても、CAの子が確実に人の顔を覚えていない限りばれることはない。
こんなにも、航空会社が人を信じ過ぎていいものか。
飛行機に乗り込み、今度こそカトマンドゥである。
飛行機は、舗装されていない滑走路をぼんぼん走り、離陸した。小さい飛行機って、身軽である。
順調に、飛行をしていくが、高度が下がってきてから、ぐるぐるしている。これで、すっかり酔ってしまう。乗り物酔いをするなんて、本当に久しぶりである。気持ち悪い中、飛行機は、カトマンドゥ空港に、ぼおーーーん着陸した。
********** お知らせ この日の日記はまだ続きます。*************
とうとう搭乗券!!!名前も何にも書いてない。誰でもいいよってことね。
飛行機から下ろされた私たちの荷物と、これから積まれるルクラ向け物資
物資が積まれている。
空港外の風景。学校に向かう子供たちかな?
カトマンドゥに帰れるか
朝起きて、まず窓の外のあのタルチョを見る。昨日、何度見たかわからないほど見たタルチョである。私の予想を裏切って、今日も、タルチョははためいている。このタルチョは、風がなくてもはためくのではないだろうか。
今日は、どうなるのだろうか。こればっかりは、もう何もわからない。天に運を任せるしかない。
昨日もシュラフを使わずに寝たので、パッキングが簡単だ。さっさと片づけて、朝ごはんを食べに行く。今日は、ガスはない。ルクラの様子が昨日とは違う。
朝ごはんを食べて、今日はどうだろうと宿にいると、電話がかかってきた。そして、カルマジーが荷物を抱えて、空港に走って行った。航空会社からという。チェックインに来いという電話だったのだ。
「すごい、、、航空会社からそんな電話が入るなんて。」
それに、カルマジーにも申し訳ない・・・。カルマジーが、搭乗券を持って帰ってきた。
昨日は、この段階までも辿り着かなかった。この搭乗券を見て、いよいよだと気分が高まる。
そして、お手洗いから帰ってきたら、いきなり白いマフラーみたいな布を首に巻かれて、空港に行けと言われる。おばちゃんとのお別れもまともにできない。ばたばたとみんなで空港に向かう。Keikoさんと私だけが早い便であり、デンディジーとカルマジーのフライトは、午後の予定である。それでも見送りに来てくれた。
朝の空港は、外国人で一杯であった。半分くらいは、昨日乗れなかった人たちだ。昨日会ったSさんは、TARA1回目の1便目なので、もう空港に着いているころであろう。
爆音がし、あっという間に、飛行機がルクラ空港に到着した。
大きな歓声が空港中に響く!私も
「やったーーーー!」
と手をたたいて喜んだ。目が潤んでくる。空港のみんなの心が一つになった瞬間である。
1機目に続き、2機目もすぐに到着、ぼんぼん跳ねるように、飛行機が搭乗口にやってくる。この瞬間が忘れられない。これで、全てOK。私たちは、無事にカトマンドゥに帰れるんだと、安心したのであった。
ちょうど搭乗するSさんを 発見した。
「では、また!」
とTARA1回目の1機目に、Sさんは消えていった。
搭乗口は、ごった返している。TARAの1回目の2機目の搭乗が終わって、私たちの飛行機を待っている時は、さながら日本の満員列車のマナーを悪くした感じである。このルクラ線は、座席が決まっていない。それなので、みんなヒマラヤが見える側の席を狙っているのだ。それにしても、今回の人たちのマナーは非常によくない。
とうとう3機目が来て、搭乗のために飛行機の方に歩いて行く。そうすると、デンディジーとカルマジーが外のフェンスの所から、私たちを見ていた。手をふって、私たちが今乗ることを伝える。
「ありがとう!ありがとう!」
手を大きく振りながら、2人に伝えた。
飛行機に乗る際には、西洋人の人たちに力づくで抜かされ、嫌な思いをするが、無事にKeikoさんに隣に座った。
乗った途端に、飛行機はぼんぼん跳ねながら、滑走路に向かっていった。
「おいおい、今日は耳栓くれないのか?」と思ってみる。
そして、シャーーーーと滑走路を走り抜け、離陸。飛行機って、こんな手軽なものなのか?離陸した瞬間に、わけもなく、涙が流れてくる。後で聞いたら、Keikoさんも泣いていたということだった。なぜかゴーキョピークでもカラパタールでもなく、この離陸の瞬間が一番涙した瞬間だったのだ。
これは、何の涙だったのか、未だわからない。
離陸してから、耳栓と飴が配られた。
美しいヒマラヤの山を見ながらの約30分の飛行である。今なら、山を見たら山の名前がわかるかもしれないと思い見るが、やはりわからない。
それにしても今日は昨日とは打って変わって、展開が早いねとKeikoさんと話す。だって、まだ8時ぐらいなのに、もう雲の上だ。
もう少しで到着かなと思っていると、飛行機が大旋回をはじめ、来た方向に戻り始めた。
CAの女の子がパイロットと何か話している。そして、
「カトマンドゥ空港がクローズしたので、なんちゃら空港に向かっている。」
と説明してくれた。
そのなんちゃら空港ってどこだ?ルクラであれば聞きとれるので、ルクラではないどこか知らない名前である。
それにしても、かなり戻った。高度が下がるにつれて、ガスがすごくなり、視界がきかない。真っ白なガスの中で、朝日が光り、「これって、パイロットも見えてないんだろうな。」と思う。
手に汗をかきながら見ていたが、飛行機は無事にそのなんちゃら空港に到着。そして、この空港は、私が今までに下りた空港の中で、一番発展途上にある空港であった。滑走路は、舗装すらされていない、
そして、飛行機の外に出ろと言われた。外に出ると、次々に、他の飛行機もこの空港に到着した。どうやら、カトマンドゥ空港クローズは、本当らしく、運よく?運悪く?もう出発してしまった飛行機は、カトマンドゥ空港に着陸できずに、このなんちゃら空港に着陸したのだ。
待っていても何の説明もない。さすがにここがどこか知りたかったので、CAの女の子に聞いたら、「Ramechhap」と教えてくれた。聞いたこともない地名だ。
そのうち飛行機の中から荷物を出せを言われる。私たちのチェックインした荷物も飛行機の貨物室から出され、そこら辺に放っておかれる。
そして、何が始まったかというと、なんと私たちが乗ってきた飛行機に、貨物を積み始めたのだ。
「ええっ!」
なんでこんなことになるのだ。Keikoさんと衝撃を受けながら、CAの女の子に何が始まろうとしているのか聞きに行った。
なんと、この飛行機に、物資を載せて、ルクラまで運ぶと言う。
こんなことが許されていいのか。
「恐るべし。TARA航空。」
ということは、私たちが、カトマンドゥに出発するのは、どんなに早くとも、この飛行機がルクラに到着し、荷物を下ろして、この空港にまだ戻ってきてからである。
いったい何時間かかるんだ。おまけに、カトマンドゥの空港も、いつ開くのだろうか。
Keikoさんが、誰かに電話しようと携帯を取り出すが、圏外で何もできない。
左側が、なんだかざわざわしている。到着した別の飛行機に、たくさんの人が群がってきて、みんなで飛行機を押しているのだ。
いったい何をしているんだ・・・。
飛行機はバックできないので、人力で動かしているんだと空港職員の人に教えてもらった。たぶん普通の空港だったら、飛行機をバックさせる特殊な車などがあるのだろう。しかし、ここは、人力でやっていた。20-30人の人が、飛行機を押す様は、異様に見える。
私たちの飛行機への荷物積み込み作業は、続いていた。積むのにこんなに時間かかるんだったら、下ろすのも時間かかるなあなんて、作業を観察している。
何かチェックをしている人もいるけど、本当にチェックしてるのかなと思うようなチェックの仕方。かなり小さい段ボールとかもそのままほいほい投げられており、積みきらないのは適当に残しているように見える。
絶対に、チェックしていないと思う。
そして後ろからまた物資がどんどんリヤカーみたいのに積まれてやってきて、それが積まれたりする。
私たちが、トレッキング中によく目にしたララヌードル(ネパールのインスタントラーメン)やベニヤ板など、いろんなものがじゃんじゃか積まれていくのだ。
しかし、不可解すぎる。なぜ、ルクラ行きの荷物がこう都合よくこの空港にあるのだ。おまけに次から次へとその荷物がやってくる。どう考えてもおかしいと思う。
TARA航空が何かしくんで、カトマンドゥ―を閉鎖したのではないかと思ってしまう。
そこらへんにいた人によると、どうやらTARA航空は、ここRAMECHHAPからルクラへの物資の便があるようなのだ。
けど、だからって、カトマンドゥの空港待ちの飛行機をその輸送に使っていいものなのか。カトマンドゥがクローズで、ルクラがオープン、たまたま飛んでた飛行機がこの空港にくるっていうのは、かなり異常な事態なはずだ。その異常な事態に、柔軟に対応し、飛行機を使い回しするなんて、ネパールにしてはなかなかすごい機動力だ。しかし、これは、やってもいいことなのか?
もしカトマンドゥが今すぐに開いたのなら、他の航空会社の人たちの方が早くカトマンドゥに到着する。
カトマンドゥもいつ開くかわからないし、ルクラまで行って帰ってくるにも時間がかかるので、ぶらぶらしようかと空港の入り口の方まで行ったりする。下ろされた外国人たちは、外にでてこの朝からビールを飲んだり、お菓子を買ったりしている。
この空港には、セキュリティがいるが、人の出入りを全くチェックしない。これでいいものなのか。
シェルパが一緒にいる団体などは、お茶をグループの人に出したりしている。私たちは、2人でぽつねんとベンチに座り、飴をなめた。
今日、カトマンドゥの空港は開くのか?それとも私たちはこの地で夜を迎えることとなるのか。もしくは、陸路でカトマンドゥに向かった方がよいのか。
近くのネパール人によると、ここからカトマンドゥまではバスで8時間とか言っていた。けれども明日の帰国便に間に合うには、今日なんとしてでもカトマンドゥに到着しなくてはならない。
それにしても、Sさんがここにいない。どうやらTARA航空の1回目の1機目は、カトマンドゥのクローズ前に、到着したらしかった。
この空港に、初めに到着したのは、私たち1回目の3機目、その後にはTARA航空の1回目の2機目が到着した。この2機目は、本当にぎりぎりで空港に到着できなかったのだ。1機目から3機目は、ほぼ同時に出発したので、この数分の差でカトマンドゥに到着できた人とできなかった人がいるのだ。
そのTARAの2機目からも人が出されて、荷物用に座席を移動させて、荷物がほいほい積まれている。恐るべしTARA航空である。
荷物が積まれるとTARA機は、CAのかわいい女の子も乗せてルクラへ飛んで行った。
この事態をいまいち受け止めることができていないが、夢ではない。今は、待つことしかできないが、しばらくたっても、カトマンドゥが開かない場合には、何か別の手段を考えなくてはならない。
TARA機が1機帰ってきた。しかしながら、帰ってきた飛行機には、また物資が積まれている。
「2回もルクラに行くのか!」
とぶちきれていたが、どうやらこれは私たちが乗っていた飛行機ではなかった。
しばらくすると、ぶぃーーーんと他の飛行機が空港に到着した。
どうやらこれが、私たちが乗っていた飛行機のようである。
なんだか、空港ががやがやし始めた。他の航空会社の人たちが飛行機に乗り始めている。どうやら、カトマンドゥ空港が、オープンしたようだ。
他の航空会社の飛行機は、もうプロペラがぶんぶん回って、今にも飛び立とうとしている。それなのに、私たちの飛行機は、ルクラからさっき帰ってきたばかり。
地面に放っておかれた私たちの荷物を積み込んだり、準備をしている。
他の航空会社の飛行機2機は、あっと言う間にカトマンドゥに向かって、出発した。
「あーあ、ぬかされちゃったよ。」
私たちの方が、早い便だったはずなのに。
やっと飛行機に乗っていいと言われる。
しかし、搭乗券チェックも、セキュリティチェックも何もない。性善説を信じ過ぎている。乗客の中には、空港の外に出た人もいるし、もし誰かが爆弾とか渡されていても、絶対にわからない。それに、1人ぐらい人が入れ替わっていても、CAの子が確実に人の顔を覚えていない限りばれることはない。
こんなにも、航空会社が人を信じ過ぎていいものか。
飛行機に乗り込み、今度こそカトマンドゥである。
飛行機は、舗装されていない滑走路をぼんぼん走り、離陸した。小さい飛行機って、身軽である。
順調に、飛行をしていくが、高度が下がってきてから、ぐるぐるしている。これで、すっかり酔ってしまう。乗り物酔いをするなんて、本当に久しぶりである。気持ち悪い中、飛行機は、カトマンドゥ空港に、ぼおーーーん着陸した。
********** お知らせ この日の日記はまだ続きます。*************
とうとう搭乗券!!!名前も何にも書いてない。誰でもいいよってことね。
飛行機から下ろされた私たちの荷物と、これから積まれるルクラ向け物資
物資が積まれている。
空港外の風景。学校に向かう子供たちかな?



