肺の薬を飲んでいる、母。
前回病院に行ったときに先生から、「一度薬を飲むのを止めてみましょう。飲むのを止めて苦しくなったら、病院に来てください。」と言われて、母は薬を飲むのを止めたそうです。
「薬を飲むのをやめてから二週間が経つけど、苦しくてたまらない。来週の火曜日が担当医のいる日だからお兄ちゃんと相談して病院に連れて行ってもらう」という会話を先週の金曜日に私としました。
そして今週の水曜日に、母に電話をしました。
「昨日は病院に行ったの?」と聞く私に母は「それがね」と話し始めました。
「月曜日、在宅勤務をしているお兄ちゃんの機嫌をそこねてしまって。火曜日に病院に連れて行ってと言える雰囲気ではなくなった」と。
どういうことかと詳しく聞くと。
母があるお店で買い物をしました。
事前に現金をチャージしておいて、そこから払うこともできるし、現金で払う事もできます。
母はいつもは現金で払うのだけど、「カードにたくさんチャージしてあるから、そこから払っても良いよ」という兄の言葉を思い出し、チャージ分から支払ったそうです。(チャージ金は母が出しています)
母が買った物は特売品でした。
ところがレジの人が間違えて定価で、売ったそうです。
母は気が付いてお店の人に返金してもらいました。
チャージ分から払ったからチャージに差額を返すとなったそうです。
「これ息子のなんだけど、買い物をした物は息子の携帯に連絡がいくことになっているんだけど、これもきちんと連絡がいきますか?」と定員さんに確認したそうです。
「きちんと連絡がいくから大丈夫ですよ」と言われ、帰宅した母。
玄関を開けるなり、凄い勢いで階段を降りてきた兄。
「これはいったいどういうことだ
」と怒鳴る兄。
母が事情を説明すると、「普通は現金で返すだろう!?現金で返さないなんて非常識だ
」と怒りが収まらない兄。
「差額が帰ってきたから良いじゃない」という母の言葉にも納得いかずに、お店の本部にクレームの電話を入れたそうです。
結末は知らないのですが、兄曰く「お母さんのせいで、二時間も時間を無駄にした
在宅勤務なのに、二時間も時間を無駄にした!どうしてくれる
」となったそうです。
母は「もう二度とチャージ払いしない。今回のことは、間違いに気が付けただけ良いじゃない」と言ったそうです。
「私も精神的にまいちゃって、昨日は一日寝てた」と言う母。
たぶんですが、いつものようにストレスが溜まった兄が、八つ当たりできる材料を探していて今回はこのことで、ストレスを発散したんだと思います。
いつものことなのですが、一度始まると子供の頃から話は遡り、「あのときこうされた、ああされた」と2~3時間延々と続きます。
今回も同じだったそうです。
「お兄ちゃんのイライラに気が付けつけなかった私に、落ち度があるの」という母に呆れる私。
火曜日、会社から帰ってきた兄は母に「具合大丈夫?無理ならいつでも言ってね
」と優しく言ったそうです。
これもいつものパターンです。
兄は中学に入ったのをきっかけに家庭内暴力を始めました。
家族を殴る蹴るのは当たり前。
物にもあたるので、ふすまはぼろぼろ、窓ガラスは割る。
他にも色々な物を破壊しました。
家を建ててからは、「長男の俺がこの家は貰う」と言っているだけに壁に穴をあけたりはしなくなりましたが、冷蔵庫はボコボコです。
父は前歯を折られるし、母も顔面を殴られたことがあります。
暴れた翌日はすっきりしたのか、冷静になるのかまるで俺の事嫌っていないよね?と確かめるように優しくなります。
夫に月曜日のことを話すと、「返金は現金だけって、自分ルールでしょう!?それに振り回されるおかあさんも大変だけど、機嫌が悪かったことに気が付かなかった自分が悪いと自分を責めるのはDV被害者と考え方が同じ。暴れた翌日に優しくなるのも、典型的なDVをやる人の行動じゃん」と呆れていました。
こんな息子でも、母からしたら「三人の子の中でお兄ちゃんが一番良い子、一番可愛い」と言います。
また「赤ちゃんの頃と変わらない目をしていて、可愛い」と言います。
母の愛ってこんなものなのか?私には理解できません。
しかしその反面、「私ももう年だから、入ることができる施設を探す、お兄ちゃんと離れる」とも言います。
その台詞も何年も前から何度も聞いているので、実行に移す気はないんだと思います。
どんなに暴れても可愛い息子からは、離れることが出来ないんでしょうね。
しかし何十年経っても、兄は変わらないです。
私もそうだけど、人の性格は簡単には変わらないからね。
