表現に正解はないから

私の周りにいるライターやディレクターといった
クリエイトする仕事をしている人たちと話すと、
「クリエイターを悩ますクライアント(企業)の傾向」
というのが、共通します。
 
結局、フリーランスであればなおさら、
クリエイターもある程度クライアントを選ばないと
時間と労力ばかりが消耗していくものなんですよね…。
 
「相手がどの程度の経験(技量)がある人か」
のジャッジに、
クリエイターの多くがよく使うのが、
相手が修正依頼をしてきたとき、
「具体策、具体案をきちんと出すかどうか」を見ること。
(とはいえ、大概、プロであれば、具体案を出してきますけどね)
 
たとえば、作品作りという正解のない場面で、
「訴求効果が…」「費用対効果が…」など
専門用語を含め、もっともらしいことを言いながら、
具体策、具体案を全く出さない場合は、
大概、答えを持っていない(ノープラン・苦笑)。
(つまり、その“もっともそうな結果”を導くための
答えや実力を、その人はもっていない、ということ)
 
たとえば、
「この映画の訴求効果をもっと高めて
宣伝効果をUPして、集客を増やしましょう」
とか、もっともらしく言いながら、
自分に訴求効果を上げるプランはない、とか(苦笑)。
 
その場合は
「“訴求効果”を認識している自分」を
アピールしているだけのことも。
(経験値のない人ほど、
自己を高く見せるために、
そんな表面的なことを言いがちなところも)。
 
でも、現場の人間もプロとして活動している以上、
訴求効果を上げること、
お客さんを増やすことの必要性は
すでに分かっていて、
そのための方法を工夫してやった結果を
提示しているのに、
相手が、そこにどんな計算、
工夫がされているのかは見抜けず
(経験値から学んだ技術が
入っていることには気づかず)
そんな表面的な理想論を言ってくる場合は、
「……で、そのプランは?」ってなるでしょうね。
 
クリエイターだって
よりいいものにしたいから、
修正したくないわけではないのですよ。
 
でも、具体案を出せないクライアントは、
修正しろとはいうけど、
どうすればその結果に近づけるのかを
分かっていない。
「自分の感覚」だけでダメ出しをする。
(そういう人は、大抵、「お客様目線」ではないことも…
自分が利益を上げることばかり考えてしまうから
PR圧が強かったり、
むしろお客様から逃げられやすくなったり)
 
逆にプロの人は、もっと広い視野を持ち、
お客様、関係者、会社…
ひょっとしたら業界全体、
日本、世界のことも考えた上で
その結果にしていることも多いから、
その修正で、逆に作品が残念方向になるパターンが
見えてしまうことは多いでしょうね
 
それでも、クライアントがそういうなら、
「どんな結果になろうと自分は知ったこっちゃない!」
と修正に応じるパターンは多いでしょうが、
それでも、自分の名前が出るような仕事の場合は、
キツイですよね。責任が伴うから。
 
もし、ある程度の経験値のある
クライアントであれば、
「ここの、この部分をカットして、
こういうシーンを入れませんか?」
くらいの提案はできるし、
それができて、ようやく
相手とのすり合わせが始まることは
多いもの。
 
そこまで具体案があるなら、
クリエイターだって
悩みに悩んで作り上げた作品であっても、
「なるほど!試しにやってみますね」
となるでしょうし。
 
それでいうと、私自身も、この15年間、
色々な編集者さんと関わってきましたが、
デキる編集者さんほど、
「こういう文章に直してほしいという
自分の“感覚的なもの”を、
口頭だけで相手に理解させることは難しい」
ことはよく分かっているもの。
 
だから、「具体案を示す」ことは多いし、
大概、原稿を
ワードの「変更履歴の記録」をつかって、
ささっと手直しして、表示してくることは多いです。
 
そうすると、こっちも
修正前と後を見比べることができて、
「あぁ、そういうことですね」
というのが分かってくるし、
逆に、相手も、実際に直してみたら
「やはり元の方がよかった」
と気づく場合も多々あるのですよ。
その場合、結局「修正なし」になったり。
 
結局、文章って、直してみないと
その意見が正しいかどうかわからないことも多い。
文章には、流れやリズムもありますしね。
 
例えば、
映像や文章に対して、
「もっと感動的に!」とか
ふわっとした要望しか言えない人は
厳しいもの。
 
人それぞれ、「感動するものさし」
違いますし、
感動させるためにはどんな方法があるか
まで提示しないと
相手がどんな感動を求めているのかも
分からないことも。
 
同じ映画だって、観客によって意見はさまざま。
8割の人が「駄作」だといっても、
1割の人には「人生を変える1本」になることだってある。
 
その1割が映画評論家とか、
本当のプロであることだってあるかもしれない。
 
「通好み」と「万人受けするもの」では
どっちの映画が優れているかなんて、
なにを評価基準にするかで変わってきてしまう。
(売り上げなのか、芸術性なのか)
 
つまり、
「人それぞれ感性や受け取り方が違う」
「目的(ゴール)が違うと、正解も変わる」
ということを分からずに
ただただ自分の少ない経験と感性だけを
正しいのだと信じ切ってしまう人は

プロのクリエイターとはうまくやっていけないことも。

(視野の広さが違うから)

 
作品(感性)に正解はない。
 
だからこそ、
色々な人が関わって仕事をする場合は
感性をすり合わせていく作業が大切で、
そのためにも修正の時は、
きちんと自分の案を具体的に
相手に提示することは必要。
(ま、それを分かっていないプロは、
少ないとは思うけど…)
 
プロじゃないクライアントほど、
「その案を出すのが、プロでしょ?」
なんて言いがちだけど、
そんな相手の頭の中のことなど
誰も分からないから、
ふわっとした要望であればあるほど、
時間と労力ばかりかかるし、
そういうクライアントはクリエイターから
避けられることになりやすいかも(割が合わないから)。
 
現在は、coconaraとかで
クリエイティブな仕事をする人も増えているけど、
「一般の人からの依頼」がメインになるだろうから、
苦労は多いでしょうね。
 
ま、だから料金設定に
「修正1回まで」とかの表示も
多くみられるのでしょうね。
 
クリエイティブな仕事(何かを生み出す仕事)は
ある程度、自分の身を削りながら作るもの。
「その行為」を大切に考えてくれないクライアントとは
あまり付き合わないほうがいいこともありますよね。
 
割り切って作り続ける人も多いけど、
それをすればするほど、
心が傷ついていってしまうことも。
(自分では気づかぬうちに)
 
心が傷つくだけでなく、
そんな仕事の仕方をしている自分に対しても
誇りに思えなくなってくることはあるでしょうしね。
(クリエイトする行為を心を込めないで行うのって
結構、辛いこと)
 
だったら、全く別の仕事でお金を稼いだほうが
いい場合も。
 
あまりにストレスがたまる場合は、
やはり仕事相手はある程度は選んだ方が
自分の心身の健康にもいいものだと、
それがお互いのためでもあると
なんだかんだで15年
ライター一筋でやっている私は思うものです。
 
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