OLだった頃の話をしたいと思う。


皆さん、よくご存知のメーカーに勤めていた。

総合職採用だった。希望したのは営業。

でも、男の上司に散々イビられた。

理由は、売上が私のほうが良かったからだ。

で、「女の子はいいよね~、女の子だって言うだけで

会って貰えるもんねぇ~」一日に何度同じことを言われるか。


いつも私の上司のところにくる 人の良さそうなオジさんが、

時々「大丈夫?」と声をかけてくれた。

「もう、辞めようかと思って・・・」とグチったのがきっかけだった。


次の人事異動で、常務の秘書になった。

実はそのオジさん、人事・総務部長で、私を異動させてくれたのだ。

その当時は、ある年齢以上の人は みんな同じように見えていて、

そんなに偉い人だとは知らなかったのだ。


常務は穏やかな人だった。秘書の仕事のほかに、

アメリカの事業所から流れてくるニュースを

和訳するのも仕事の1つだった。

その平穏な日々から、また半年後、今度は本社の副社長で、2つの子会社の

会長を兼務するやり手の上司の秘書になることに・・・

副社長秘書だった人は、結婚を理由に退職することになったらしい。

(でも、本当はその上司とあまりに合わなくて 続けられなくなったのだそうだ)


「大変だね?」

「大丈夫?」

「怖い人だよぉ~」

異動決定後、歩くたびに知らない人にまで声をかけられる。


(うわぁ、どうしよう~!)


つづく。