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年代
これははっきりとはしてない。
が、
野武士(のぶせり)という山賊に狙われている
百姓(あえて)の村から話は始まる。
※百姓とはアマタカバネという意味で
要するに
天皇から何の仕事をしろと言われてない人たち。
起
たまたま村人が茂みの中にいた時に
山賊(作中ののぶせり。要するに暴力団)が
秋になったら収穫するからそのとき奪いにこよう
と話しているのを聞いてしまう。
村長中心にみんなで大慌て。
ムラオサが言った。
「武士を雇うんべ!」
実はここがもうすごい。
鎌倉以降の価値観では
庶民が武士の主人になどならないので
無理筋である。
承
百姓の若者たちが街に出かけて安宿に泊まって
強そうな武士に手当たり次第声をかけるも
無視される。
彼らに出せるものはコメしかない。
諦めかける百姓たち。
挙句に安宿(木賃宿という)で
日雇い人足にすらバカにされる始末。
映画制作当時は士農工商という概念もあったが、
それ以上に
本来は圧倒的に農民>人足なのである。
だって土地持っててご飯に困らない。
何が違うかと言うと町人は移住できるが
農民は土地から離れられない。
でも本当はその日暮らしなんてのは
いわゆる被差別民で農民の方が上なのだ。
だから「ざまあみろ」と
ここぞとばかりに鬱憤を晴らすのである。
ここがわからないとこの後がわからなくなる。
そこでたまたま子どもを人質をとって
立てこもる悪人に出くわす。
が、庶民は見てるだけで何もできない。
そこを通りすがった1人のサムライ。
彼はマゲを落とし髪を剃らせると、
僧侶の姿になり油断させて悪人を斬って
子どもを抱いて出てきた。
知恵、度胸、子どもとその母への優しさ、
お高くとまった他の武士と違い、
命であるマゲを落とすほどの覚悟。
この人しかいない!
百姓たちは彼に頼むことにした。
島田官兵衛。1人目のサムライである。
演:志村喬。モデルは甲斐武田の山本官兵衛
「中生代のサンヨウチュウ」とか言っちゃう
東大生物学教授(笑
またこの時、とある若武者も
このサムライに惹かれて弟子入りを志願した、
まだサカヤキも剃ってない、
2人目のサムライが岡本勝四郎。
演:木村功。31歳。見えないだろ?すごい
そして最後の頼みと泣いて頼む百姓たちに
戦を知りぬいた勘兵衛はクビを縦に振らない。
自分たちだけではなく、
刃向かえば村人たちも全滅するからだ。
逃げれば生き残れる。勘兵衛は正論を言う。
そのときであった。
人足たちが言う。
「おい!サムレェ!
こいつらてめえらに食わすんだって
自分たちのコメ食わねえで探してんだぞ!
ちったぁ考えてやれよ!」
この口は悪いが実は優しい侠(おとこ)が本作の魅力。
転
勘兵衛は承諾した。
「このコメ、おろそかにはせんぞ」
こうして仲間集めターンが始まる。
三人目のサムライ。片山五郎兵衛
演: 稲葉 義男
いつもにこやかだが、
作戦や戦法に詳しく勘のいいチームの頭脳。
四人目のサムライ、
勘兵衛の古女房、七郎次 演:加東 大介
作戦の詳細を聞く前に
勘兵衛がやる戦ならもちろんやるという
義に厚い男。
5人目のサムライ。
林田平八 演: 千秋 実 薪割ってた人。
うーん、マンダムの
チャールズ・ブロンソンが演じた役でもある。
宿に泊まったが金がないから
「代わりに薪を割らせてくれ」という
金銭に関心がない男。彼が旗を作った。
「実力は中の下だが、正直な面白い男。
その男と話してると気が開ける。
苦しい時には重宝する」
6人目のサムライ。久蔵 演:宮口 精二
凄腕のサムライ。陰流の剣豪。
「己を叩き上げる。それだけに凝り固まった奴」
モデルは岡田以蔵または上泉信綱とされる。
無口。次元大介ぽい人。
最後のサムライ。ラストサムライ
菊千代 演:三船敏郎
実は冒頭からうろちょろはしてるのだが、
勘兵衛には「こいつサムライじゃねえだろ」と
見破られており、
「変なやつ」扱いだった。
のちに彼こそが今回の戦闘にもっとも必要な人物であり、
黒澤明が描きたかった存在なのである。
そして伝説のシーンがこれだ。
映画史においては
マルチカメラで長回ししたと言うのが世界初。
黒澤明は映像面で「初」が多く、
羅生門では「初めて太陽を撮った」
え?別にすごくなくない?
当時のフィルムなら焼けちゃうんだよ。
あと雨に墨汁まぜてモノクロでも見やすくした。
蜘蛛の巣城では三船敏郎に
弓道家に本当に矢を打たせたらしい。
「コロ助ナリ!」
殺す気か!と思ったらしい。
ちなみにスピルバーグは黒澤フリークで
三船が出た「隠し砦の三悪人」を
SFにしたのがスターウォーズ。
三船をダースベイダー役で呼ぼうとしたら
「顔がでないならでない」と断られてる。
スピルバーグのオファー断ることの凄さ
知ってほしい。
他にも伝説はあるんだけど、言葉ではなく、
映像で語ろう。
結
ぜひ見て確認してほしい。
メタファーとして
サムライ=日本軍の時代の終わりに、
百姓=一般人の時代が
来ることを予感させて終わる。
「勝ったのはあの百姓たちだ」
戦後の混乱期から立ちあがろうとする、
日本人の姿がそこにはある。
ちなみにハリウッドにおける
外国語映画人気投票第1位で、
「用心棒」を勝手にリメイクした
※翻訳版の脚本そのまんま
「荒野の用心棒」で著作権問題が起きた
和解後、
本作はこのタイトルで
ハリウッド版リメイクされる。
荒野の7人、と。
ちなみに本作の
ユル・ブリンナーはゆるくない。
(言ってやった!言ってやt
©️お受験のお医者さん







