●兄弟に、障害をどう伝える?

こんにちは、川口佳子です。

発達障害に限らず…

わが子の障害を、他の兄弟にどう伝えたら良いのか?

こういうご質問をいただくことがあります。

この時に大切なのは、「どうするか?」より、「どうあるか?」です。

つまり、日頃、親御さんがお子さんの障害にどう接しているか?ということです。

いちばんのヒントは、先日お伝えしたエピソードにあります。

このエピソードは、とてもシンプルで…

同時に、たくさんの人の心をハッとさせ、大切なことに気づかせてくれる力に満ちています。

注意をはらってほしいのは、親御さんが「良かれ」と思ってつい他のお子さんに言ってしまう、「この子を助けてね」という言葉です。

親御さんとしては、障害を持つわが子の将来が心配です。

兄弟の「助け」が不可欠だと、気遣うわけですよね。

それは、当然の気遣いです。

でも、その役目を言い渡された兄弟には、どう届くのでしょうか?

もちろん、「助けていこう!」という気持ちもあることでしょう。

また、「いやだな」という気持ちもあるでしょう。

心の負担になると、何かを選ぶ時に、自分を優先して考えられなくなります。

また、障害を持った兄弟を大切に出来ない自分に、罪悪感を持つこともあります。

一方、障害を持ったお子さん本人は、どうでしょう?

自分の目の前で、「助けてね」と言われて…

それで自分が大切にされていると感じたら、もちろん、嬉しく感じることでしょう。

でも、自分がいつも、何も出来ず、助けてもらうだけの存在だと思ってしまったら?

「自分は、人に負担をかける存在」という、無力感と罪悪感を植え付ける可能性もあるのです。

だから、「みんないっしょだよ」というベースが必要なのです。

ほんとうは、健康な者が一方的に、障害を持つ相手を助けているわけではありません。

厳密に言えば…

私たちの心は、自分が「助けている」「~~してあげている」と思っているそのものから、実は、助けられ、~~してもらっています。

親が子供に伝えることは、まずはこの態度です。

それがまずあって、その次に、障害のために「今、どういう状態で、何が必要か」ということを、状況に合わせて兄弟に伝えます。

そうすれば…

「助けないといけない」という義務感は、必要なさそうですよね。^^

あ、もしも、「助けてね、と言ってしまった!」と、今あせっていらっしゃるお母さまがいらしたら…

そのご兄弟には、「あなたがやりたいことを一番にやってね」ということを、これから繰り返し伝え続ければ、大丈夫ですからね。^^

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