発達障害は、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)…など、さまざまに分類されています。

症例によって、行動が非常に目立つ場合、そして、症状が表面に現れていなくても、本人は日常生活で人知れず困難にあっているなど、現れ方もさまざまです。

今日は、周囲が気づきやすい注意欠陥多動性障害(ADHD)の子供たちについて、私が教室で心がけていることをお伝えします。

発達障害について知る前の私は、何度注意しても態度が改善されることのない彼らに、自分の指導力をただただ反省する日々でした。

また、彼らが育った家庭環境に思いを馳せました。

しかし、問題行動のように思われる彼らの態度には別の原因があることを知って以来、ますます彼らがいとおしくなったのは…ほんとうに自分にとっての救いでもありました。

実際には、彼らが発達障害を抱えているかなどについて、教師には分からないことも少なくありません。

これまで見過ごされていたり、診断される機会がなかったり、保護者が学校に告げていなかったり。

ですから、発達障害なのか、本人のわがままなのか、育ち方や家庭環境に原因があるものなのかは、不明なことが多いのです。

それでも、発達障害がどういうものなのか、それをまず知っていることが、子供に対する配慮を助けてくれます。


気をつけているのは、次の3つのことです。


◯絶対に許されない行動には、毅然とした態度でしっかり叱る。

人に迷惑をかける行為、危険な行為については、「悪いことは悪い」と、一言で手短に叱ります。

理屈っぽいことを長々とは言わないようにします。



◯減らしたい行動は、平然と無視する。

ADHDの子供たちは、注目を浴びることが好きです。

注意をされ叱られることをむしろ喜んでいることがあります。

そのような時はあえて知らん顔をしないと、彼らのペースに入って必要なことが出来なくなります。



◯増やしたい行動は、一言で褒める。

良い行動があれば、心から褒めます。

ただし、思春期の子供たちには、わざとらしさは通用しません。

おおげさにすると、かえって反発します。

さりげなく、一言で、相手に届くような褒め方を工夫します。

この時、「いつもこのようにしていなさい」などとは、決して付け加えないようにします。


教師同様、またそれ以上に、クラスメートは発達障害を抱えた友達との対応が分からずにいることがあります。

また、教師や学校の配慮に関して、「どうして、あの人たちばかり…」という不満を抱かせることもあるでしょう。

でも、教師の姿を生徒は見ています。


大人の対応を見て、子供たちは発達障害を抱えた仲間への対応を学ぶのです。


その責任を感じると共に、発達障害を抱えていようといまいと、「人との関わり」を考える機会を与えてくれる生徒たち全員に…

日々、「ありがとう」です。



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