これまでお伝えしてきました、子供とネット社会。


①こんなことが起きています

②トラブルの背景

③トラブル解決のために

④クラスでネットいじめが起きた


シリーズのさいごに、今日はネット社会で生きる子供たちのために、家庭で出来ることをお伝えいたします。

子供は子供なりに、ネットの中にさまざまな楽しみがあり、人間関係を築いています。

ネットが危険だからといって、そのすべてを否定して禁止することは、子供の心を閉ざして逆効果です。

私たち大人も、ネット社会から数々の恩恵を受けていますよね。

ネット利用に限らず、いつの時代も文化が進化し、変化していく社会。

その波に乗りつつ、人としての主軸を失わずに生きる…その基本は家庭にあります。


■家庭で出来ること

【使用時間を決める】

◯使用時間を決める。(トータルで30分、1時間、など)

◯使用時間帯を決める。

◯夜間はケータイを親に預ける。

◯充電場所を、子供部屋ではなくリビングなどにする。

◯深夜・食事中のメールを禁止する。

◯メール返信は10分以上あける。(感情的なトラブル防止)


【子供の利用内容を把握する】

◯子供のゲーム中に「楽しんでる?」などと声をかけると、子供は内容を語るようになる。

◯その内容に対し、叱ったりせずまずは聞く。(「16歳未満使用禁止」のゲームを、多くの小学生が使用している)

◯その上で問題点があれば、頭ごなしにではなく、親の思いを告げて一緒に考える。


【子供が相談しやすい信頼関係を築く】

◯「トラブルが起きたら、絶対に叱らないから必ず伝えて。ひとりで抱え込むのは危ない。」ということを、常に伝える。

◯実際にトラブルに遭った時は、もちろん叱らずに迅速に対処する。

◯そのことで、いっそうの信頼を子供は親に寄せる。


【命の大切さを伝える】

◯子供が産まれた時の状況や気持ちなど、日頃から折にふれて子供に話す。


【子供の脳を守る】

◯ゲームをしている時、脳内では「前頭葉」がほとんど働いていない状態になる。

◯前頭葉は、人間と他の動物とを隔てるもっとも進化した部分で、何かに対する意欲や意思、行動に対する抑制、創造力などを司る。

◯突然キレて、犯罪などをおかす。自分がやったことを反省出来ない。これらは前頭葉が未熟、または損傷している場合に起こるという報告がある。



ゲームやケータイを離せない子供の脳が、成長期の大切な発達の機会を失わないために…

そのために出来ることは、実はとても簡単なことなのです。

戸外へ出掛けてください。

そこで、葉っぱの上にバッタを見つけたとします。

その時の「あっ」という、小さな発見。

その時、脳内では各部位をつなぐ電気信号が、脳の全体をはげしく行き交っているのです。

ゲームやケータイに向かっている時、どんなに複雑なことをしているようでも、脳内では一ヶ所に単調な信号が送られているに過ぎません。

また自然の中には、耳に心地よい小川のせせらぎばかりか、私たちの耳には聴こえない、葉っぱの擦り合う音、虫の羽音など…

工学の分野で「癒しをもたらす」として発見された「1/fのゆらぎ」が満ちています。

今、この環境や経験が、子供たちの生活から大きく失われています。

私たちの身近にあたり前のように用意された、自然界の恩恵に…

子供たちを連れて、出来るかぎり浴していきたいものですね。



$子育て悩み解決!高校・大学講師 川口佳子-バッタ

写真「はけの森調査隊」



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