昨日は息子の中学の入学式でした。

子供の成長の大切な節目に、私も着物を着て、その着付けにいっそう心を込めて臨みました。

その式の後、「特別支援教育コーディネーター」の女性教師から、保護者向けにお話がありました。

生き生きと爽やかで、素敵な女性。

その教師が冒頭で「私も障害者なんです」と言われて、突然の意外なカミングアウトにびっくり。

ADHD、と言われました。

「不注意」「多動」「衝動性」などの症状が見られる、ひとくちで言うと、キレやすい子のことです。

幼稚園時代は、園児たちとの輪に入れてもらえなくて、いつも園長先生の側に居させられたそうです。

遠足のバスの中も、園長先生の隣。

友達と並んでいたら、すぐにキレて相手の髪を引っ張ったり、暴れたりするからなのだそうです。

「発達障害」という言葉もなかった当時、母親は周りから「育て方が悪い」と責められ、辛い思いを重ねていた…とのことでした。

その教師は、「今も障害が治ったわけではない。ただ、上手に付き合えるようになった。」と続けました。

なにせ、「多動」だからよく働く。

「衝動的」に思いついたら、終わるまで物凄い集中力で仕事をやり遂げる。

「キレ」やすいけど、周りが察してフォローしてくれる。


学校の輪に入れなかった娘が、今では学校で教える立場になっていることを、母親はとても喜んでいるとのことでした。

息子の中学には、その教師がコーディネートする「特別支援学級」が設置されています。

毎年の新年度には、母親たちが「特別クラスで、いじめられるのではないか…」と悩みを寄せて来られるそうです。

小学校でさんざんいじめられ、「学校に行きたくない」という日を重ねた辛い経験があっての悩みです。

でも幸い、3年間を終える頃には「この中学で過ごせて良かった」、と巣立っていくのだそうです。

自分と違うものを排除しない。

自分と違うものも「みんなちがって、みんないい」と寄り添う。

「特別支援学級の子達が過ごしやすい学校は、どの子にとっても過ごしやすい学校なのです。」

そう、その教師は締めくくりました。

上の言葉の「学校」を「社会」に置き換えても、まさにそのとおりなのでしょう。

お話が終わると、「連絡事項」であるにも関わらず、自然に拍手が湧き起って…

その教師が自分を包み隠さずありのままを語ってくれたことは、私たち保護者の心の枠を外す、どんな理論にもまさる理解となったのでした。

そのように、共に生きる。

この広い関わりの中で息子が大切な中学生活を送っていけること、なにより嬉しくありがたく思っています。


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