
胃潰瘍などを引き起こすピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)を除去することで、糖尿病の一種「B型インスリン抵抗症」を完治させることに成功したと、東北大大学院の研究チームが発表しました。
成功例はまだ1例ということですが、新たな治療法として期待されています。
B型インスリン抵抗症は、数千人から数万人に1人が発症すると推定されています。
この病気は、免疫異常によって血糖値を下げるホルモン「インスリン」に対する抗体ができて、高血糖と低血糖を繰り返します。
患者さんは、急に血糖値が下がると冷や汗や震えの症状を訴え、ひどいときには意識を失うこともあるのだそうです。
通常の治療に使うインスリン注射は対処法として使用しているものの、現在完治することはないと言われていて治療法は確立されていません。
研究チームは、B型インスリン抵抗症の80代男性が、止血の働きをする血小板が減る「特発性血小板減少症(ITP)」を併発していることに注目しました。
ITP治療に有効なピロリ菌除去をすると、血糖値が正常に戻ってり抗体が完全になくなったということです。
男性は1年後も糖尿病を再発せず、完治したと判断されました。
研究チームによると、B型インスリン抵抗症の原因に、ピロリ菌の感染がかかわっている可能性があり除菌が根治療法として効果的ではないかとのことで、今後の更なる研究が期待されます。