石川県の北陸先端科学技術大学院大の研究チームによって、淡水に生えるスイゼンジノリ(水前寺海苔・・藍藻の一種)から、わずか1グラムで5~6リットルもの水を吸収する高分子を発見したと発表 がありました。


この高分子はスイゼンジノリの主成分で、同大の金子達雄准教授らはサクランと名付けました。


高分子吸水体として使用されているヒアルロン酸は、水を多く吸収する多糖類の代表ですが、サクランはヒアルロン酸の5倍の水を吸収する超巨大分子の5~10倍の吸水力があるということです。


サクランはヒアルロン酸と同じ糖の分子が鎖のように連結した多糖類で、砂糖の分子が10万個ほどつながった構造で、塩分の存在下で分子が伸びることが分かりました。


この長い分子が水の分子を抱え込んで、自重の6000倍の水を吸収するとのこと。


保湿性も確認されていて、吸収した水の3割は80度以上に熱しても蒸発せず、0度以下でも凍らなかった糖分子の鎖の長さが約10ルーブルと、これまで知られた多糖類の中で最も長いのが特徴だそうです。


化粧品や美容液に応用すれば、皮膚の表面で水のベールを作って、皮膚内の水分の蒸発を防ぐことができるということで、熊本市の環境べンチャー企業がサクランを使用した化粧品原料の開発を進めているとのこと。


人工尿に対する吸収量は自重の2500倍であり、従来の高分子吸収体の約50倍以上であるそうで、紙おむつなどにも応用できそうですよね。


また、医療コーティング用の高性能保湿素材(傷を覆う医療用品)としての利用も期待されます。


サクランの化粧水のお目見えする日は近い??