こんばんは!
いきなり個人的な話ですが
わたくし今年、本厄です。
新年早々お祓いを済ませ、
今年は厄年だから気をつけよ〜と
何かにつけて思っています。
でも、年まわりとか考えずに
個人的に「厄年だったなぁ」と思うのは
7年前、25歳のときで、
深夜残業・休日出勤ありありの激務に加えて
彼氏(今の夫)とは遠距離で会えず
休みもストレスを発散する場もないため
体調もすぐれず、
とにかくしんどい一年でした・・
いきなりなんでこんな話をしたかというと、
7年前の苦しかったときの自分に
さきほど読み終わったこの本を
渡したいなと思ったからです。
森沢明夫『大事なことほど小声でささやく』(幻冬舎文庫)
物語の中心人物は2m超えのマッチョなゲイ・ゴンママ。
ゴンママが営む「スナックひばり」にはジムのトレーニング仲間が集い、夜な夜なゴンママに悩みを打ち明けます。
ゴンママはユーモア混じりに、ときには真面目に彼らの悩みに寄り添いますが
ゴンママ自身も抱えているものがあって・・。
タイトルの「大事なことほど小声でささやく」は
ゴンママの名ゼリフのひとつで
大事なことほど小声でささやくことで
相手の心にしっかり届くのだという意図なのですが
ゴンママの意図が染み渡るように
作中に「大事なこと」がさりげなく
散りばめられているのです。
「いちばん苦しいときに笑うって、じつは人生の極意なのよ」(38頁)
「人はね、人に喜ばれるために生まれてくるんだよ」(248頁)
「夢はね、必ず叶えなくちゃ駄目なの。叶えるとね、アラ不思議、あなたの過去が変わるのよ(中略)
ああ、わたしのこれまでの人生は、今日、この日のためにあったんだって。その瞬間、まるでオセロの黒い列が、端っこから一気にパタパタと白に変わるみたいに、辛かった過去がキラキラした大切な思い出に変わるのよ」(358頁)
このほかにもたくさん素敵な言葉があるのですが
この言葉が特にわたしの胸に響き、
苦しかったときの自分にこう励ましてあげたいし
これから苦しい場面がきたときに思い出したい言葉として強く印象に残りました。
基本的にはユーモアあふれる人情物語なのですが
親子の別れの物語が作中にあって、
新米母としてどうにも堪えきれず
むせび泣きながら読みました・・
「人はね、人に喜ばれるために生まれてくるんだよ」
というセリフはその物語内のもので、
この言葉が実感としてほんとうにあり、
さらに泣きスイッチが入って止まらなくなりました・・
小説でこんなに泣いたのは久しぶり。
トレーニングで汗をかいてスッキリしたような
すがすがしさもくれた名作でした。
ここでふたたび個人語りをするのですが、
25歳の「マイ厄年」を経て、わたしは
「しんどい気持ちに呑まれたらあかん!!何かせねば!!」
と思い、26歳で身体を鍛えよう!と決意します。
家の周りをちょろっと走る程度ですが
それでも汗をかくと身体がスッキリして
気持ちもどんどん前向きになっていきました。
(体重も3キロぐらい落ちました!)
この物語の登場人物たちは
仕事や家庭、友人関係がうまくいかずに悩んでいるのですが、
ジムで身体を追い込んでいるときは
日ごろのままならなさを忘れられ、
身体が変わっていく喜びも相まって
トレーニングにどんどんハマっていく様子が
描かれています。
彼らがトレーニングにハマる様子が
26歳の自分と重なり、
親近感と懐かしさとで胸いっぱいになりながら
物語に没頭しました。
雪が溶けたら
ランニング再開したいですね・・
新年初小説は
素敵な言葉に惹き込まれ
親子の物語に揺さぶられ
身体を鍛えるすがすがしさに共感し
懐かしさに浸れた
大満足の一冊でした。
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