この小説を読んで、自分は何のために本を読んでいるのだろうと改めて考えさせられました。
 
 
この小説が描くのは、本が禁止された近未来の世界。
 
 
本は人を惑わせ、悩ませる有害なものとして所有することを禁じられ、
もし隠し持っていた場合は焼却処分されてしまいます。
 
 
物語の主人公は本を燃やす「昇火士」の仕事をする男・モンターグ。
 
 
彼は昇火士の仕事になんの疑いも持たず、むしろ本を燃やす作業を楽しんでいましたが
感受性豊かな少女との出会いや本を隠し持つ人の強い思いに心を揺さぶられ、
モンターグは自身の仕事に疑問を抱くようになります……。
 
 
この物語の世界ではハイテク化が進み
さまざまな娯楽を楽しめる「壁」が設置されたり
超高速で移動することができたりと
かなり便利な生活を送ることができます。
 
 
ですが娯楽は退屈をまぎらわしはしても
「ものを考える」ことをさせない空虚なもので、
モンターグは自分の感じたこと・考えたことを話す少女に驚き、
自分にはそれができないことを瞬時に悟るのです。
 
 
モンターグが気づいた自分の中の虚しさは、
やがて本への好奇心へとつながっていきます……。
 
 
本はたしかに人の心を惑わせ、悩ませる力があります。
 
 
大学時代、何度読んでも理解できない文学作品や哲学書に苦しみ、
魅力を感じるけれど「どう魅力的か」を言語化できない作品に悩まされたことを
いまでも忘れられません。
 
 
娯楽として楽しんで読めるときもあれば、
地雷のように心をえぐるときもあります。
 
 
数値化ができず、「正解」もなく、さらには人の心を惑わせる文学は
国民の意志をまとめたい政府の側からしたら非常に厄介な存在だと言えるでしょう。
 
 
けれどこの厄介な存在は
先人の知恵や思考が詰まった宝物で、人間が過ちを繰り返さないために
ものすごく大切な役割を果たします。
 
 
厄介者にされ、消えかけていた知識の灯火が
最後までしぶとく、たくましく燃え続ける様が描かれたラストシーンは
自分自身「本を読み続けていてよかった」と思え、
胸にグッとくるものがありました。
 
 
何のために本を読むのかということについて、
ブログを書き始めた当初は自分のためでした。
 
 
疲れる現実の退避場所として。
読書好きの自分を取り戻す癒しの場として。
本から得た感情や思考の発見を忘れないように、細々とブログを書いていました。
 
 
最近ではそこに子どものためというのも加わりました。


想像力を膨らませて子どもと楽しい会話ができるように。
子どもが壁にぶつかったとき、ちょっとした心の支えになれるように。


子どもの心を豊かにし、支えられる存在でありたいと思ったとき、さらに本が読みたくなりました。


本を読み続けていることが、今誰かの役に立っているかどうかはわからないけれど、
本を読むことで自分の中に蓄積されていく知識、感情、思考がいつか誰かの役に立つと信じています。


この物語はわたしの思いを後押しするように、本の魅力を描き出していました。


本が禁止された世界だからこそ
本の魅力が際立つ印象深い物語でした。

 
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