中学生の頃に憧れた、クラスの中心的存在だった「椎名くん」。中学時代は地味系グループの一員で椎名くんに憧れていた女、大人になってから椎名くんに出会った女など、「椎名くん」と出会ったり思い出したりしながら自分の人生を振り返り、そして今を見つめ直す女性達の連作短編集。



本書を読んでから「ここは退屈迎えに来て」というタイトルを考えるとなるほどなぁと思う。
隣の芝の青さばかり見てしまって、現状を変えたいけど自分から変えられなくて、白馬の王子様的な他者を誰かに当てはめて「わたしをどこかに連れてって!」と思うけれど、がらりと環境が変わるのは怖いから「迎えに来て」という程度のやわらかな言葉を使って、現状の変化を願う女性の嘆きを表現しているように読み取れる。

地方出身者で都会に出ている人はぜひ読んで欲しい。