デザートのおかわりを待つの図
どんだけ嬉しそうなん?
世界にむかって
いやっほーーー

と呼びかける、黄色い服の女
感じるイラストレーターの
のりま・えるまです。
旅の楽しみって
いろいろあるけど、
旅の醍醐味は
やっぱ出会いだよね。
初めてメラノに行ったとき
カタリーナベルガーホフという
この宿を見つけたのは
ほんの偶然からだった。
だんだん日が暮れて来てね、
宿を決めて来なかったもんだから
ちょっと不安になって来た。
でも、そこで思ったんだよね。
「大丈夫、きっとすごくいい宿が見つかるよ」
ってね。
その時、夕焼けを背負った
崖の上の教会がちょうど目に入って
坂道をどんどん登ってみたら、
そこにあったのよねー

清潔で、アットホームで、
おいしくて愛がいっぱいのごはんのお宿

そのあと何度か行って、でも
最後に行ったのが12年前。
宿のご主人と、
元気で再会出来てうれしかった。

じじ実はね、わたしたち
間違えてひとつ手前の駅で
降りちゃったの。( ̄Д ̄;;ガーン
困っていたら、親切なジモティーが
宿まで送ってくれるという幸運

なんとその人は、
オッツィー2世*と呼ばれてる人だった。
*セナレス渓谷で、紀元前3000年以上
前のミイラが見つかってるんだけど
(あだ名がオッツィー)
そのドキュメンタリー映像のモデルに
なった人だった。

それから、
メラノの町には
ぜひ会いたい人がいました。
教員時代の母を
よく知っている方でね。
わたしと同じ町出身なの。
故郷を遠くはなれた場所で
しっかり根を下ろして
ジュエリー作家として
素敵な作品を生み出してる彼女。
かわいくてナチュラルで明るくて
素敵な人だったなぁ。
会えてうれしかったなぁ。

それから、山の上で出会った
コブレンツから来たファミリー

何故かすっごく気があって、
一日中、一緒に山を歩いた。
なんでだろ?
ずっと一緒に休暇を過ごしてるような
気分で、別れがたかったな。
また会いたいな。
それから、レトロな皮のトランク
(寅さんみたいなやつ)を
下げたおばあさんが
ゆっくりとバスを降りて来て、
それを親戚の女性がハグして
迎えるというシーンに出会った

小さかった頃の、その女性のことを
思い出してたのか、
じぃっと見て、ハローって言ってね。
ふたりで、ハロー。ハローって言ってね。
なんかあったかいものが込み上げて来たよ。
次の日はキリスト教のお祭りで
崖の上の教会の鐘が
カラーン…コローン…カランコロン…
と谷間に響いて行くなか
遠目に、そのおばあさんが
誰かに腕をささえられながら
本当にうれしそうに
教会に入っていった。
そっか、この日のために
遠くからやって来たんだね。
その本当にうれしそうなお顔が
わたしの胸に、刻まれたんだ。
ご家族のお墓もそこにあるのかな。
もしかしたら、おじいさんのお墓とかね。
年を取ったら、あんな風にやわらかくて
クリアな表情のおばあさんになろう。
どうぞ、お元気で長生きされますように。。。
それから、
帰りの電車でかわいい女の子ふたりに
出会ったよ。
日本から旅行に来てるんだって。
若い時に、外国を旅するのはいいね!
わたしは若かった時は、そんな勇気はなかったな。
ピヨピヨしてて

めーっちゃかわいかったな

出会った人たち。
出会わなかった人たち。
出会わなかった人たちの方に
切ないような恋しさを感じるなぁ。
どんな暮らしをしているのか。
今日のごはんは何だったのか。
誰が好きなのか。
何を大変と感じているのか。
大きくなったら何になりたいと思ってたのか。
どんな笑い方をするのか。
世界中のぜんぶの人には
出会えないんだよなぁ。
そんな真実に、寂しいと思う
自分がいる。
あの天国へ、
今度はいつまた行けるだろうか。
今日も読みに来てくださってありがとう。
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Nobuko Ashihara-Huslage

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