今日で妹が風になり

十日目が過ぎました

今日  大阪から 妹の遺品が

京都に届きました

妹は 四人の家族を失ってから

家財道具などを  処分し

京都に届けられたのは

僅かな物でした

僕は  家族を失ってから

妹が みんなの元へ行きたいのを

知っていました。

それでも  大切な妹を一度も

抱きしめることが出来ませんでした。

たった一人残された妹を

抱きしめてやれなかったことを

死ぬまで  後悔しながら

行きて行くことが

僕に与えられた  罰だと思っています

妹は 幼い頃から

家族の中のムードメーカーであり

温かな温もりであったということを

今になって思い知らされました


22前に癌を患い

髪の毛が抜け落ちるからと

痛いバリカンで

自分の髪の毛にバリカンをいれ

帽子もかぶらずに

病室で  家族を笑かせ

病室に誰もいなくなるのを見計らって

嘔吐する声が聞こえてきて

それでも

兄として

何もしてやれずに

ドアの外で  泣くことしか出来なかったのです


妹のブログには

黙って抱きしめてやってほしいと

何度ものせいますが

兄として

あまりにも辛すぎて

医師としてでしか

接することが出来なかったことが

悔やんでも悔やみきれない

気持ちで胸が張り裂けそうです



家の近所にあった

南禅寺は  

妹と  夕方になるまで

かくれんぼをしたり

鬼ごっこをしたり

心臓の弱い妹を  大きな石に座らせ

友達と遊び終わるまで

待たせていたことなどが

幼い頃の妹の写真を見て

涙しながら  思い出し

今は  ただただ

ちゃんと抱きしめてやりたかったと

何故  だきしめてやれなかったのかと

妹の写真を見ては

後悔しかありません


医師としではなく

ただの兄として

癌患者のご家族

難病のご家族の皆様には

このような   後悔だけは

決して無いように

していただきたいと思います



そして

今でも  大勢の方々が

亡き妹のブログを見られていますことを

大変驚いているとともに

その中には

妹のように 心の中を開かせずに

苦しんでおられる方々が

おられるのかと思うと

胸が張り裂けそうです


どうか

妹の言っていたように

思い切り抱きしめてやって下さい

お願いします

                                                  兄より