今朝は風が吹き、いよいよ本格的に冬模様となりました。
来月のセミナーの準備でいま資料を読み込んでいますが、いろいろと相反するデータが出てくるのでそれを解釈するのがまた楽しいですね(*^_^*)。
さて、今回はテーマのひとつである女性ホルモンといわれているエストロゲンについて。
エストロゲンをメスのネズミに注射すると短期間の記憶が向上したといいます(Proceedings of the National Academy of Sciences, 2015; 201522150 DOI:10.1073/pnas.1522150112)。
ただし、それはメスネズミが記憶を何かに使用しようとしたときのみ。
それ以外はいわゆる脳神経のコネクション(シナプス)は活性化しなかったようです。
私の興味をひいたのはこのあとの考察です。
更年期以降あるいは卵巣を摘出した女性は認知機能の低下という問題を抱えているという報告があることを指摘している点。
だから、認知機能向上のためにもエストロゲン補充療法を。。。
としたいところでしょうが・・・・・
更年期以降および卵巣を摘出した場合に、細胞内(組織内)のエストロゲンン濃度は私の調べた限りではむしろ上昇しています(来月のセミナーで詳しく説明します)。
これをどう説明するのでしょうか?
エストロゲンは脳細胞を興奮させる作用があります。
短期的にはある程度の覚醒効果はあるかも知れませんが、長期的には脳細胞がリラックスできないことから痙攣、脳細胞死につながります。
このように、実験のほとんどは超短期間の影響の結果しか見ていないのですよね。
短期と長期の作用の違い。
この点もストレス反応と同じくとても重要な概念です(^J^)。
