受診する方向で心は決まった!




だけど、

どこの病院へ行けば全く良いのかわからない。


私と同年代は、子育て世代で…

親の介護をしている知り合いは1人もいない。



まずは自分なりにネットで調べ、

病院候補を絞ってから、

本人に受診を勧めようと思っていた。







しかし、その日は突然やってきた……



私1人、

子どもが学校に行っている間に実家に帰省


母親と雑談をしていると、



母「そうだった!デジカメが壊れちゃったのよ。

何も動かなくなっちゃって。

仕事場で使ったりするから、新しいの買いたい。

一緒に買い行ってくれない?」



私「壊れちゃったの? 古いデジカメだからね。

でも、仕事の為にデジカメ買い直さなくても、

スマホのカメラで撮影でもいいんじゃない??

孫の写真は全てスマホで撮影してるじゃない。 



…まぁ一応、デジカメを見せてごらん」





と、いうのも。


仕事場の行事イベントで年に1~2回、

使うだけになっていたデジカメ。


その撮影も、絶対に母がカメラを持参しなくてはいけないものではないというのは知っている。


別に誰のカメラでも良いのだ。

スマホカメラでも、写真現像プリントができれば問題ない。


私用では、全く使っていない。。





あれこれ考えつつ、

デジカメの電源を入れてみると…







普通に動く





以前のデータも残っていて問題なく観られる。

シャッター押して、カメラ撮影も問題ない。




私「ねぇ、壊れてないよ。

  普通に使えるけど」


母「あれ?そうなの!?

  仕事場で使おうとした時に

  全く動かなくて。

  壊れたとおもったんだけど…」


私「もしかして…、使い方じゃないの?

  ちょっと使ってごらん」

 と、本人にデジカメを渡してみる


母「……………。

  どこを押せばいいの??」


私「ここだよ!どう見てもわかるじゃん💢!

  ずっと使ってきたカメラなのに、

  電源ボタンもわからないの!?

  そりゃ、使えないわ!」



なんだか、イライラしてしまった私。


壊れたと思い込んでいた母。

そして、どう考えても買う必要がないのに

数万円するものを買いたい!と訴えられた事。




やはり、おかしい。




ついイライラした勢い任せに

私「ねぇ、こんな簡単な物の使い方がわからなくて壊れたと思ってる事。おかしいよ‼️

認知症のはじまりなんじゃないの!?

醤油だって8本買いだめしてるし、

最近、忘れっぽいこと多いし」






母は、黙って涙を流しはじめる。。。





私「一回、物忘れ外来に行ってみよう!

  検査してみて、違ったらそれで安心だし。

  もし認知症でも…

  今は治せる薬も出てきたみたいよ。


  私も一緒に付き添うから。

  一緒に行こう」






しばらく無言の時間が流れる。

母は泣いていて、言葉にならない様子。




おそらく3分程だったけど、とても長く感じた。






母「……うん。(泣きながら) 

     行ってみる。



 自分でも忘れっぽいと思う事、ときどきある。」




そう言った母。





母は、

今までの仕事柄、認知症の人の事はよく知っている




きっと母は、受診はしたくなかったはず。

なにかを知る怖さもあったと思う。




それでも、おそらく


『娘に迷惑をかけたくない』


という想いが上回っての回答だったと思う。




私「うん。受診しよう!

  大丈夫!!私がついてるから。 

  もし、何かあっても私がちゃんとみるから。

  一緒に行こう。

  病院は私が探しておくから、

  詳細が決まったら伝えるね」



母「うん。わかった。よろしくお願いします」

  



この日は、母が涙するまま、帰宅した。




子どもが帰宅の時間になりタイムオーバーだった。

こんな場面でも、いつも時間に追われている。




帰り道。車で1時間かかる道中のあいだ


『こんな伝え方をするはずではなかったのに…

母に酷い言い方をしてしまった。。


母の心を傷つけてしまった。

心を傷つける事は、1番やりたくなかったのに

どうして、私はこんな勢いで言ってしまったんだ』




運転しながら、涙が溢れて止まらなかった。