我が家の裏手には、小さいながらもバルコニーがあります。
ここには、暖房&温水用の湯沸かし器と洗濯機を置いています。
物干ロープがバルコニーについているので、その場で干せるので楽です。

このバルコニーの窓は、スライド式です。
窓を拭く時は、バルコニーに出て、両方を完璧に閉めないと届かない部分が出ます。
実は、この窓を拭くにあたって、恐怖体験をした私です。
あれは、アパートを購入したばかりの1月、電化製品が配達されるのを待つために、
当時住んでいたバレンシア郊外の港町から、アパートにやってきて、待機してました。
時間があったので、掃除でもするかって事で、窓ふきを始めたわけです。
ジャケットを脱ぎ、洗剤、雑巾を持って、”やるぞ~”と外にでる。
一つは、窓を閉めずとも完了、反対側の窓を拭くのに、窓を閉めると、
”カチャ”という音が。。。。



えっ、ナニもしかして
ロックされちゃったの










そうです、知らなかったのは私だけ、自動的にロックされてしまう窓だったのだ
この80X150cmの広さのバルコニーに閉じ込められる私
。。。。
お外は、一面コンクリート壁しか見えない。
また、この建物は改装されたばかりで、まだ誰も住んでない

。。。。
窓を割るにも、割ることが出来そうな石も器具もない。。。
実はこの日、携帯電話も自宅に忘れてきた

。。。
バルコニーから”助けて~~~~”と叫んでみるが、誰も応答もなし
すると、電化製品の配達のブザーがなる。。。
ここから叫んでも、表玄関には声が届かない。。。。
数回ブザーを鳴らして帰ってしまう、配達のお兄ちゃん。。。
どうしよう~~~?!
私が帰宅しなければ、夫が不思議に思って、バレンシアまで見に来るだろうけれど、
まだ朝の11時、帰宅するのは18時。。。まだ7時間もあるよ
。。。
いくらバレンシアの1月と言っても、コートなしでセーター1枚じゃ寒いし、
しばらく座って考えてみる。
幾度となく、”助けて~~”コールを発信しても、虚しくも応答は全くなし。。
でも、近所の生活音は聞こえるのよ。
なんで、誰も答えてくれないの????
約2時間が経過。。。
バルコニーから身を乗り出すと、隣の隣のアパートの建物の8階くらいに(我が家は2階)、
ちょっとの隙間から、おばさんが洗濯物を干しているのが見える!!!
チャンス!!
”セニョーララララ~~~~~”と何度か呼んでみる。
”なに~~~???なんか用~~~?”
向うからは、バルコニーが見えず、身を乗り出している私の半身だけ見える。
”私、狭いバルコニーに閉じ込められて、家の中に入れないの~、 助けて~~

”
”誰かに電話したいの???”
夫を呼びたかったけど、悲しいかな、電子化の今の時代、携帯電話に登録してある電話番号は暗記なんて全然できてない

”電話番号覚えてないから、消防署に連絡して!”
”え~、凄いお金取られるよ~”
”いくらかかってもいいから、バルコニーから脱出させて~~、
お願い”
おばさんは、消防署にすぐに電話してくれました。
30分くらい経つと、おばさんのテラスから消防隊員が私を呼びかけます。
”お~い、怪我はないか?生きてるか~?”って。
鍵がないので、玄関があかないけど、持ってるか?って
。。。
消防隊なんて呼ばないんですけど



!!!
その後、階下のアパートのバルコニーから、このアパートを建設した友人が、ひょっこり現れて
”つなみ、何してんだよ、そんな所で”ってニヤニヤ笑ってます。
その後は、簡単に家のドアが開いて、窓を開けてくれたので、無事救出されたのでした
。
私は、バルコニーに閉じ込められていたので、全然外の様子は知らなかったんですが、
なんでも、パトカー、消防車が到着して、ヘルメット被って、斧を持った消防隊員が
7人もウロウロしていたので、野次馬の人だかりが家の前にあったそう
それを見た近所の人が、このアパートの建設会社の社長に電話して、
”あんたが建てたアパートから、女の子が落下して(え~、私?)、
大変なことになってるからすぐ来なさい”
って凄い話になってたの
。今でも近所では有名な話

救出された時、私の精神状態は、全く正常で、パニックにもなってなく、
ただ恥ずかしかっただけ。
でも、その後に警察の人が調書を作って、私がサインした後、安堵からか、どっと疲れが出て、手足が震えて大変でした
。
そうそう、消防署の方達は、全部無料でやってくれました。
なんでも助ける必要がなかったと判断されると、請求書が届くとか?!
その後は、この窓に近づくことができない私です。。。
もちろん、ロックは外してもらいましたけれど、でも完全に閉めるのは、いまだ恐いです。
だから、誰かが居る時しかできない、恐怖の窓拭きなのだ!