博は終わりましたが、縁があってドゴン族の椅子が我が家にやってきました。
どっしりとした存在感のある椅子。
座るというよりは、部屋の中で静かに呼吸しているようです。
ドゴン族の椅子。高さ約40cm。星形の模様が印象的。
万博で出会ったマリ共和国の方々は、とても穏やかで丁寧でした。
聞けば、今後は特別な招待などがなければ、日本に来るのは難しいのだそう。
そんな方々と直接言葉を交わし、作品のことを教えてもらえたのは、貴重な時間でした。
この椅子は、マリ共和国のドゴン族が古くから使ってきた木の椅子。
支柱の部分には人の姿が彫られていて、
祖先や精霊の力が宿ると信じられてきたそうです。
座面には幾何学模様が刻まれ、宇宙や大地を表しているとも言われます。
素朴で、どこか祈りを感じるドゴン族の木彫。
その延長線上に、この椅子があるように思います。
置いてみると、不思議とまわりの空気が整うようで、
ほかのドゴン族の彫刻たちとも自然に結びつき、じっくりと部屋に馴染みました。
時を重ねるほどに、静かな存在感が増していきそうです。




