2度目の「Better Co-Being」パビリオンへ。
1度目は予約不要の開放時間に一部のエリアを見学し、「これは絶対もう一度来たい」と思った場所。今回は当日予約で、より深くじっくりと体験してきました。この日は曇り空。けれど、そのやわらかな光が空間に優しく反射して、展示の美しさを引き立てていました。
万博唯一の屋外パビリオンです。
石から始まる、わたしの体験
パビリオンの入り口で、まず手に取ったのは、ころんとした不思議な形の「石」。
ただのオブジェかと思ったその石が、手のひらの中でわたしの脈拍に合わせて鼓動を打ち始めた瞬間、思わず「えっ」と声が出てしまいました。さらに、石を持っている手が自然と右に行ったり左に行ったり、時計回りに回ったり!石の中で何かが“生きている”ような感覚。
この仕組みには、村田製作所のセンサー技術が使われているとのこと。
最先端のテクノロジーが、人の感覚にこんなにも自然に寄り添えることに、驚きと感動を覚えました。
🔗 村田製作所 - Better Co-Beingへの技術提供について(公式サイト)
ここから、体験はもう“わくわく”の連続。展示と自分がゆるやかにつながっていく感覚に、心が高鳴りっぱなしでした。
静けさの中に響く存在感──塩田千春さんの作品
今回の再訪で特に楽しみにしていたのが、塩田千春さんのインスタレーション。
前回は見られなかった展示に、ようやく対面できました。
無数の赤い糸が空間を埋め尽くす中、吊るされた半透明の文字たちが、光に浮かび上がる。
その中を歩いていると、自分の輪郭がほどけていくような、それでいて、なにか大きなものに包まれていくような感覚になります。
「存在」「つながり」「記憶」──そんな言葉が浮かんでは、すっと胸の奥に沈んでいく。塩田さんらしい、静かな力強さを感じる展示でした。
光と音と呼吸のパビリオン
そして特に印象的だったのは、やっぱり、天井から吊るされた無数のクリスタルたち。
角度によってきらめきが変わり、淡く反射する光や色が幻想的。背景がぼけて、まるで夢の中にいるような気持ちになりました。
「Better Co-Being」の空間には、音、光、振動、そして呼吸のようなリズムがあちこちに散りばめられていて、自分の感覚が自然に研ぎ澄まされていくような心地よさがあります。
まとめ:呼吸するように共鳴する空間
このパビリオンは、テクノロジーとアートの融合を通じて、「自分と向き合う時間」をそっと手渡してくれる場所でした。
晴れた日、夜の時間帯──光や空気が変わると、この空間もまた新しい表情を見せてくれるはず。
「また行きたい」と思わせてくれる、特別な場所。きっと次に訪れるときも、新しい“わたし”に出会える気がしています。





