昨日 あやまりました。 | メリー・ポピンズになりたい私の 記憶と気分の引き出し。

メリー・ポピンズになりたい私の 記憶と気分の引き出し。

たまに いろんなこと記録します。
節操もないブログ!! くだらない写真溜め・・・・・。

昨日は 特別養護老人ホームに入所している 母に面会に行きました。

前回 少し前のブログで 随分と 母を だまくらかして、悪い娘だったと 振り返りました。

で、 昨日は 一番謝るべき事、

「家を 飛び出ちゃった事」 
この 課題を こなして着ました。



「ごめんね、 飛び出ちゃって、 お母さん 悲しくて淋しかったでしょ。」

と 謝りました。

すると 「忘れちゃった・・」と 言うのです。

忘れちゃった? そんなことは絶対ないのです!!!

   


たまたま
面会に行った時間 母は 音楽クラブ というレクリェーションに参加して 
帰ってきたところでした。 
母は とても歌が好きで 歌が上手でした。
そういうことも 含め 
色々と 昔の音楽の話を したのです。

昭和46年 くらいから10年間ちょっと、 母は よく 岸洋子を聴いていました。
他にも 越路吹雪 や 金子ゆかりのシャンソン。
 菅原洋一 なども 家では流れていましたが、
岸洋子 の歌が 一番好きだったようで(私も 岸洋子が 一番すきかな)
小学生の私を連れて  何度も岸洋子の ステージを見に行ったりしました。

「おかあさん、 よく 岸洋子聴きにいったね」
というと きちんと覚えていて
 「岸洋子 は 上手いし  いい歌をうたう」と 言うのです。

それを 覚えていて 私が飛び出ちゃった事を忘れるなんて!!!
ありえない。
コンサートに行ったことに比べれば 育てた娘が 飛び出たことのほうが
絶対に印象深い 出来事のはずなのです。

幼稚園のころ オルガン教室の
レッスンについてきて 家でも 自分が横について練習させたのだから。

やがて サラリーマン家庭に高価であったろう ピアノを買って。

そのうち・・・・

近所から うるさいと 苦情が出れば 窓を二重サッシにしたり・・

あれこれ 曲について 「これは いい曲だねえ」 といって
口ずさんでました・・・  そんな 愛情を注いだ 娘が
キレテ 
紙袋に 服を バンバン詰めて あっというまに 
バタンと ドアを閉めて 行き先もわからないところに行ってしまった事なんて

印象のレベルからしたら 
忘れる わけがないと思う。



でも 覚えていない、 忘れちゃった。
と いうのです。


母 は まだらボケ ですが・・・

私はいつも そういった 「ボケた状態」に ついて
 不思議に思うことがあります。


本当は 頭の中では 全部 普通どおり 理解できているんだ、

でも それを 表現する能力が 壊れているんでは無いかと・・・・。


もしくは  後遺症、脳の障害で
とぼける 能力がとてつもないくらい発達して 
とぼけた 事についての 感情を 少しも現さない 素晴らしい演技力を収得したのではないかと・・・

だから 時々 恐くなります。


それは  たとえばこんな感じか・・・



盲目の人と 暮らす冬のある朝 
窓を開けると 雪が降って少し積もっている

「今日は 寒いわ・・・・」という私に 相手が
「これから どんどん積もるよ・・・・」と 言った時の 恐ろしさ。

手探りの生活なのに、 何故 雪がわかるの?
この人は 本当は 全部見えているんではないかしら!!

と 思う(きっと そう思う)

「雪の 香りがするから わかるんだ・・」とか いわれても、

「この人は 全部見えているんだ、本当は 見えるもの以上のものまで」

私の中で 盲目をいうレッテルが 轟音を立て崩れていく・・・
そんな 音まで 聴かれてしまう 恐怖・・・・。

みたいなものを感じます。

「忘れて しまった」 としか 表現ができ無いだけで、何でも覚えているのではないか?

 完璧な芝居で 「忘れてしまった」 と 健常者を 煙に巻いているのではないか・・・?


「忘れてしまった」 は 
もしかしたら 
私に対する 深く精一杯の 愛情のしるしなのかもしれない・・・。

お母さんも私も いつか死んで あの世であったら

「ゴメンネ ボケちゃって あんな返答しか出来なかった、お前 ショックだったかい?」
と 母に 言われるのかも知れない・・・・。

お母さん 本当に ごめんなさい。
そして ありがとう。 



サイドボードに あった 七夕の短冊。$メリー・ポピンズになりたいnannyの記録。

脳出血で 半側マヒになり今は1級障害者 自分では全く移動が出来ない。
車椅子で 過ごしている時間も もしかしたらしんどいのかな・・・
なるべく 横にならして楽な時間を 過ごさせてあげたいのだけど・・・・・。


私の 大好きな 写真。
 私の知らない 若いときの お母さん。 とても綺麗だと思う。



$メリー・ポピンズになりたいnannyの記録。

人は 平等に 誰でも老いていくのだ・・・
そして 自分勝手に 生きることを辞められない。

と 母が見本になって 私に教えてくれています。
お母さん 本当にありがとう。


追加
帰り道 橋からの景色 
$メリー・ポピンズになりたいnannyの記録。

はとが 沢山ならんで、
下の川には 鯉の 他に カメも泳いでいた。
持っていた お菓子を投げると みんな競争で パクパク食べた。
動物好きなお母さんに似て 私も大好なんだ。