入院してから少し容体が安定してくると、
また退院へ向けての話がでてきた。
抗がん剤治療は通院して行う方針は、
三次救急病院の役割・機能からすると
当たり前なのだと思う。
それでも、その話がでると、
私達家族はとても不安になった。
前回のように、自宅で急激に弱ることはないのか。
落ち込む精神のケアは、家族が中心となってできるのか。
通院する体力はあるのか。
退院して自宅に着くまで、父の容体はもつのか。
など、挙げたらキリがなかった。
それでも退院へ向けて話し合いが始まった。
そしてその月はもう一つ心配事があった。
それは母の乳ガンの検査。
年に1度、その月に行っていた。
結果が出るまでは、父も母のことを心配していた。
何もできない。祈ること以外は。
父のことも、母のことも。



