繰り返し同じシーンが放送されているテレビ。

さっきから、何度同じシーンが流れているんだろう・・

私は必死になって、家族に訴える。

これ、さっきも放送されてた。

 

まだ同じもの流れてるの??

いつまで同じ内容が流れているの??

ずっと、同じシーンが続いていない??

 

姉が母に話してばかりで、

私の話には答えてもらえない。

むしろ、きっと、不自然なほどに機嫌の悪くなった私を、

放っておいたのかもしれない。

父は黙ってテレビを観ていた。

 

そう、私の訴えは聞いてもらえない。

スルーされている。

 

スマホに目を落とすと、

これまでの日記に書き止め、

読み直しながら、母の闘病からここまで

本当によく両立させた自分を、

褒めながらも当時の心境を思い出して、

涙を流していたように思える。

異変に気づいてから、入院・手術・退院をして、

こうやって一緒に年越しができている。

 

母の入院前後には、家の修理が必要になり

思わぬ出費も重なった。

 

持病のリハビリだけでなく、

この期間にやった記録を見るだけで、頑張った自分!

と言ってあげるのは、自分だけ。

褒めてもらいたい気持ちもあったけど、

誰もやらないなら、私がやった方が早い。

 

それでも、嬉しかったこともたくさんあった。

ビックリする商品が当選し、懸賞運にも恵まれた。

やることリストも終えられた。

 

やれた自分の達成感。

1年無事に終えた安堵。

新しい年を迎える喜び。

 

感傷的になり、溢れだす涙を拭いながら、

タンスの上のご先祖様の写真に感謝。

 

SNSで離れた友人と交流。

みんなもとても楽しそう。

無事に年越しできる喜びって、

こんなに感じたのはいつぶりだろう?

 

 

 

 

上体が次第と横になってくる。

少しずつ感じる眠気と、

少しでもこたつの温かさにくるまれたい気持ち。

お祝いで口にしたアルコール。

新年の祝い酒。

普段飲まないから、少量でほろ酔いになる。

お酒の免疫が少ないからだろう。

 

ふと目にしたテレビは相変わらず

同じような画面。

何時間経ったのか、正直分からない。

同じような映像を観ていて、

みんな何も気にしていない。

それとも、私だけがそう感じているだけで、

みんなは気づいていないのか?

 

 

会話にも入れない。テレビもつまらない。

自分の娯楽はやっぱりネット。

充電も少なくなるし、眠気も重なりいらだち始める。

徐々に曖昧になる記憶。

だけれどここで眠ったら、確実に夜中寒くて堪らなくなる。

 

そのうち、明かりが消えて、母や姉も部屋へ戻る。

しばらくして、私も戻った・・

 

ようだった。