今年のノーベル賞は、地元から受賞者が出たり、99年ぶりに最年少受賞記録が更新されたり、67年ぶりに夫婦での共同受賞があったりで話題が盛りだくさんだった。
夫婦での共同受賞というのは案外少なくて今年の生理学・医学賞のモーザー夫妻で4組目だが、4組のうちの2組は親子でもある。かのマリーとピエールのキュリー夫妻と、その娘イレーヌが夫と共同受賞しているのである。マリー・キュリーは初めてノーベル賞を2回受賞した人物であり、なおかつ物理学賞と化学賞を両方受賞した唯一の科学者である。そして娘まで受賞しているのだから、恐れ入るしかない。
親子で別々にノーベル賞を受賞しているのは7組いるが、共同受賞となると1組しかいない。1915年物理学賞のブラッグ親子である。父親と息子の組み合わせなのだが、息子のローレンスの受賞時の年齢は25歳。今年マララ・ユサフザイさんが平和賞を受賞するまで実に99年間ものあいだ、最年少受賞記録であった。
21世紀に入って急増している日本人の科学系ノーベル賞受賞者だが、不思議なことに、2001年の野依博士を最後に、偶数年(02,08,10,12,14年)にしか受賞者が出ていない。そして実は、2000年の白川博士以前は、偶数年の受賞者は、科学系に関してはゼロだったのである(49,65,73,81,87年)。急に流れが変わってしまった感がある。この調子だと来年はナシということになるが、こればっかりはわからない、わからないのがノーベル賞である。