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店を出ると、外は雪が降っていた。


沙希は白い息を出して俺に手を差し伸べる。


『頑張ってね、次期社長!』


ウインクをした沙希に、
照れくさく笑って、握手に応じる。


お互い自分の車に乗ると、
沙希は俺の車に向けて、ランプを2回点灯させた。

それに返すように、やはり2回、ランプを点灯する。


沙希はそのまま、車を発進させて闇の中へと消えていった。



『・・・本当にありがとう、沙希。』



沙希の車が見えなくなる直前、
俺は小さくそう呟いて、新しい一歩へとアクセルを踏み出した。




                        おしまい
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