「表層」の奥を
読み取ろうとしてしまう。
気づくとその内側を
勝手に歩いていることがある。
自分の中にそういう構造が
あることには気づいていた。
だからこそ、手放しを決意した。
決意した先には、
“お試し”が来ることも流れの一部。
表層そのものよりも
その理由を探しはじめてしまい
目の前の出来事が
少し遠くなっていく。
一瞬、流れに呑まれた。
けれど、どこかで
ふと我に返るような感覚があった。
「いまはここじゃない」
そう思ったとき
少しだけ呼吸を整えるようにして
目の前にあるものだけを見直した。
それ以上でも、それ以下でもなく
ただ、そこにあるものとして。
気づけば
距離は静かに戻っていた。
無駄なものが削ぎ落とされ
シンプルになれた。
静かな感覚が残った。
