こういうお弁当を作っていた頃
専業主婦だった私は
子どもたちの学校の保護者役員を
ずーっとやっていた
暇だったから。
保護者同士のランチ会が多かった学校なのは
娘の方。当然のことながら話題は子どもの事しか無いので、いわゆる子ども自慢になる。
全然かまわなかった
だってほんとうに暇だったし
その世界しか居場所はなかったから。
ウチの娘ね〜から始まる話を
ずーっとずーっと聴いていた
どうしてかって言うと
我が家の娘はバカだと思われていたから。
ちょっと特殊な帰国生で
英語はできるけれどそれしかできない
他の教科は全然ダメな学年順位なんて
聴いちゃダメな子認定されていたから。
そんな母親たちの中でも
ひときわ、我が子自慢がすごかった人がいた。
姉妹そろって同じ学校だったし
ほんとうに娘たちが可愛くてたまらないって
そう言ってた。
夫婦揃って、溺愛してるって。
自宅に帰ってくると
その話をする私のことを
我が家の娘は冷めた目で見てたし
ふうん〜とだけ言ってた
ねえ、あなたのこと
バカだと思われてるけどいいの?ときくと
別に言う必要ある?とだけ答えていたから
ああ、言わないで欲しいのかなと思って
成績のことは私もなにも言わなかった
そんな感じで過ごした6年間
早々と大学進学が決まったことは
あっという間に知れ渡った
バカだと思われていた子があら?って感じ。
最後の全体懇親会の時に
数えきれないほどの人に聞かれた
そんなに勉強できたの?って。
ほんとうにバカだって思っていたんだと
改めて思った。
そこでも、その人は
ウチの娘ね〜と相変わらずだった。
うんうん。安定していていいなと思う。
それから数年後の今。
溺愛していたはずの娘2人とも
母親とは絶縁状態だと我が娘から聴いた…
え?なんで??
その問いに我が娘は言う
だって前から
お母さんのこと大嫌いって言ってたよ
まじでキツいって。
前からっていつ?
ん?知り合った頃からずっとだったけど。
中学だよ、知り合ったって。
そう、ずっと嫌いって言ってた。
どんどん嫌いが大嫌いになってったかな。
知らなかったな
そう言うと
知らないでしょう
言わなかったもん
育ててやった恩を忘れて
裏切ったなんて言うお母さんだもん…と
ぼそっと我が娘が言った
なんとも言えない複雑な気持ちになった夜だった






