オルセー美術館で、開催中の
印象派の女流画家
「BERTHE MORISOT(ベルト・モリゾ)」
展に、行って参りました。
Intérieur,1872
1841年、父は県官史、母は
ロココ美術を代表する画家
ジャン・オノレ・フラゴナールの姪孫
という裕福な家庭に生まれたベルト。
父親の転勤に伴い、11歳の時に、
パリに移住します。
ふたりの姉、弟と共に、絵画や音楽を
学び、やがて、二番目の姉エドマと
ベルトは画家を志すようになります。
しかし、女性の社会的地位の
確立はおろか、上流家庭の
女性がひとりで、外出することも
許されなかった封建的な時代に、
画家として自立するなど
考えられないことでした。
姉妹はサロンでの入選を
果たすものの、姉のエドマは
画家をあきらめ、家庭に入ります。
Vue du petit port de Lorient dit aussi Marine, 1869
「ロリアンの小さな港」は憂いに
満ちた表情のエドマが印象的。
ロリアンはかつて、フランス海軍の
基地があった港町で、海軍士官と
結婚したエドマが暮らした町です。
Le Berceau, 1872
姉家族を描いた作品も
多く残されています。
Marine en Angleterre, 1875
ベルトはオルセー所蔵の
「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」
をはじめ、エドゥアール・マネの
モデルを務めたことでも知られています。
上流家庭であった両家は家族
ぐるみで親交し、マネの影響が
ベルトの作品にも表れています。
Les Papillons dit aussi La Chasse aux Papillons, 1874
33歳で、マネの弟 ウジェーヌ・
マネと結婚したベルトは4年後に、
ひとり娘となるジュリーを出産。
M.[onsieur] M.[anet] et sa fille , 1883
ウジェーヌは画家としての妻の活動を
支え、そんな家族を描いた作品からも
妻、そして、母としての幸福感が
伝わってくるようです。
Femme à sa toilette,1875-1880
1874年から数えて、全8回
開催された印象派展には
出産によって、参加できなかった
第4回をはずして、7回参加。
これは全参加のカミーユ・ピサロ
に次ぐ回数です。
Lucie Léon au Piano, 1892
芸術家同士、互いに刺激を受け、
影響し合うものですが、
「ピアノを弾く少女」はルノアールの
影響が感じられますね。
La Mandoline, 1889
Julie rêveuse, 1894
ベルトが亡くなる前年に描いた
16歳の娘「夢見るジュリー」。
モネやルノアールの知名度には
及びませんが、この時代に、
数少ない女流画家として、
活動し、まさに、フェミニズムを
体現したベルト。
そんな彼女を讃えつつ、世界中
から集められた貴重な作品を
鑑賞した、有意義なひとときでした。
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◆ Musée d’Orsay(「ベルト・モリゾ」展は2019年9月22日まで)
| 住所 | 1 rue de la Légion d’Honneur 75007 Paris |
| TEL | 01 40 49 48 14 |
| 開館時間 | 9:30-18:00(木曜は~21:45) |
| 休館日 |
月曜日、5/1、12/25 |
| 最寄り駅 | Solférino ⑫、RER-C線 Musée d'Orsay |
| Website | https://www.musee-orsay.fr |












