震災から1ヶ月が経ちました。
あの日から地震のことを考えない日はありません。
今あるもの全ての有り難味を感じ、
人生にとって本当に大切なものとは何か、
そんな事を考えさせられたひと月でした。
少し前のことになりますが、
Poemのお客様で、津波による被害を受けられた
お客様からメールを頂きました。
その方のお名前をAさんとします。
Aさんは、被害が大きくて、何度もニュースで報道されている宮城県のある漁業町のご出身でした。
Aさんは津波でお父さまとおじいさまを亡くされたそうです。
そしてご実家も、現在お住まいのマンションも被害を受けて、退去せざるを得なくなったそうです。
「実家・家族ともに大きな被害を受けており、アクセサリーの受け取りを少し先にして欲しい」
とのご連絡がきっかけで、何度かやり取りをさせて頂きました。
私にとって非常に考えさせられ、そして動かされるきっかけとなったのでご了承のもと、そのメールの一部をご紹介します。
「(冒頭・省略)
私の実家は宮城県の○○町という、人口1万人程の小さい漁業町です。
今回の津波により1千人近くが死亡・行方不明となりました。
ご近所の、小さい頃からかわいがって下さっていたご夫婦も未だ行方不明のまま、他に親族も亡くし、悔しい気持ちでいっぱいです。
私の父は、地震発生時自宅から車で20分程の所におり、避難していれば助かっていたと思います。
しかし、自宅にいる高齢の祖父を助けに急いで自宅に戻り、二人一緒に津波に合ってしまったようです。
母は、父が津波で流される直前まで電話で話していたそうです。
祖父は高齢で重度の認知症でしたので、端から見たら“助けに行かなくても良かったのでは…”と思うかもしれません。
しかし、そんな祖父を助けたいと自宅に戻った父を、最後まで父らしかったなと誇りに思っています。
先日、地震後初めて○○に行きました。
戦後のような状態になった実家跡や町内を歩き回り、我が家のアルバムやバラバラになった写真などをいくつか見付けることができ、久々に家族に笑顔が戻りました。
(略)
ニュース等を見ていると、各地でイベントが中止になったり自粛されたりしているようで大変残念に思っています。
友人の中には、被害が少ない地域に住んでいても職場を失った人、しばらく自宅待機の人、給料が減額になった人がたくさんいます。
原発問題もあり不安が絶えない日々が続きますが、今、通常通りの生活や仕事ができる方には日本の経済を止めてしまうことがないよう通常通りの生活をして頂きたいと願っています。
今回の災害を受け、国内外から様々な支援を頂き本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
被災者であってもとにかく前向きに、自分にできることを考えて行動していきたいと思います。
一日も早く、安心して暮らせる日本に戻るよう頑張りましょう。
(略)」
Aさんの強くて前向きなメールに本当に励まされました。
後ろを振り返れば、失ったものは本当に大きいけれど、それでもみんなで助け合って前に進む気持ちであふれていて深く感銘を受けました。
とてもメッセージ性の高いものに思え、ブログでのご紹介の可否を伺ったところ、3通目のメールをいただきました。
「思うがままに書いた拙い文章なので恥ずかしいですが、山本さんのブログの読者の方に少しでも何か感じて頂けたら…と思いますので、是非ご紹介をお願いできますでしょうか。
私は三姉妹なのですが、みんなで、地元のために何ができるか考えております。
(略)
今回亡くなった方の中には、父のように、肉親やご近所の方、地域の方を助けようとしてして亡くなった方も多いそうです。
その方たちの優しさや思いやりの気持ちを引き継いで、周りと助け合い、力強く生きていかなければと思います。
関東地方でも余震が続いているようなので、どうぞお気を付けくださいませ。」
Aさんのお父様をはじめ、被災地で犠牲となった多くの人々が残した優しさ、強さ、思いやりは、今も残った人々の中に受け継がれていて、津波にも奪えなかったんだな、とおもいました。
ご自身が大変な状況であるにも関わらず、美しい希望を捨てることなくお父様の精神を受け継いでいるAさんには、こちらが逆に励まされ、改めて自分にできる事を考えるきっかけとなりました。
本当にありがとうございました。
Poemのお仕事がきっかけで
このように直接Aさんとやりとりができたのもご縁。
ならば、いま、この時に同じ日本に生きている事もご縁だと思います。
このつながりを、被災地の立場から見てもそのように感じてもらえるよう、これからも長い時間をかけて復興の支援というものを考えなければならないのだと思いました。
どう行動すべきか、なかなか正解がみえづらい未曾有の出来事。
その中でひとりひとりができる事は小さなことかもしれませんが、その小さなことを続ける事が大切なのかもしれませんね。
写真は、2009年にみんなで行った仙台の写真。
仙台はキレイで、人が優しく、ご飯も本当においしくて。
住んでみたい位好きになった町です。
仙台のある宮城が、東北が、被災した全ての地域が、
一日も早く復興することを心より願っています。
改めてこのたびの震災で亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
