話題の書籍「シン読解力」を読みました。
著者の前作「AI vs.教科書が読めない子どもたち」を読んだ時にも
感じたのですが…
「わかる!そうなの!そうなんだよ!!」
の連続でした。
特に共感した点をいくつかあげてみます。
1,生活言語と学習言語には違いがある
例えば、算数の文章題。
その独特の言い回しに戸惑ったことはありませんか?
それは、「算数言語」で書かれているからです。
教科ごとにそれぞれの学習言語があり、それを理解する必要があるのです。
2,「課題外在性認知負荷」とワークキングメモリ
教育現場を経験した人ならわかると思うのですが、
「教科書〇〇ページを開きましょう」
という指示が通らない子が、どれだけいることか。
それはワーキングメモリが課題以外のところに使われているから。
先生の声を聞く、声を文字に変換する、〇〇ページを探す…
そういった作業だけで、ワーキングメモリを使い果たしてしまう子達がいるのです。
(ワーキングメモリは、よく「脳内の机」に例えられます。
机の上に課題以外のものがたくさんおいてあると、作業がやりにくくなりますよね)
3,タブレット学習の弊害
タブレット端末はそもそも消費、それも軽い消費に特化して作られたもの。
生産活動に使うには、入力機能が貧弱すぎる。
(ipadでイラストを描くのはまた別の話ですね)
紙と鉛筆を使った学習が、やはり大切なのです。
全体を通して、著者は学校現場のことをよくわかってくれていると感じました。
そして、この本にはエビデンスがあるのです。
50万人のデータと、福島県相馬市による実践がすごい。
ぶっちゃけ「課題外在性認知負荷」を下げるにはトレーニングなんですね。
やっぱり大事なのは音読と視写。
ただしやり方には注意が必要です。
詳しくはこの本を読んでください。
あと勘違いしている人が多いけれど、
読書したからとて読解力はつきません。
これは私も、何度も言っています
読書は、あくまでも国語力をつけるための土台になるもの。
いわばランニングや筋トレだと、私は思っています。
以前、読解力について詳しく記事にしましたが
リライトして再アップしていこうかな、と考えています。
<結論>
良書。
子どもに関わる全ての人に読んでほしい本。


