読解シリーズです。
「たぬきの糸車」をご存じですか?
光村図書1年生の教科書の教材です。
ある山に、木こりの夫婦が住んでいました。
いたずらたぬきは、おかみさんの回す糸車に興味津々。
しょっちゅうのぞきに来て、回すしぐさの真似をしていました。
ある日、わなにかかったたぬきを、おかみさんが助けてやりました。
やがて冬になって、木こり夫婦は山を下りました。
そして春になり、山小屋に行っておかみさんはびっくり。
たぬきが、糸車で糸を上手につむいでいるではありませんか。
しかも、たばねた糸がたくさん。
おかみさんの姿を認めたたぬきは、嬉しそうに山に帰って行きましたとさ。
まあ、一言で言えば「たぬきの恩返し」です![]()
ある1年生のクラスにて。
「たぬきは、なぜ糸をつむいだのでしょうか」
この発問に対し、
はいっ!と張り切って手を挙げたある男子。
こう答えました。
「おかみさんが、美人だったから!」
おかみさんが、美人だったから![]()
*イメージ画像(笑)
おーい・・・![]()
と思っていたら
それにつられて何人かが
「おかみさんがきれいだから」
「おかみさんのことを好きになったから」
と言い出しました![]()
これは、読解ではありませぬ。
憶測。
想像。
妄想!!
だって、何の根拠もないのですから。
おかみさんの容姿については、一言も記述がありません。
正確に読むということをしていないと、
「たぬきの糸車」が恋愛ドラマになってしまうのです!!
美しいおかみに、淡い恋心を抱くたぬき。
たぬきはいつも、破れ障子の穴から
しなやかに動くおかみの指先を見つめていた。
キーカラカラ、キークルクル・・・・
罠にかかった自分を助けてくれた、優しい女性(ひと)。
いつかあの人に、自分の気持ちを伝えられたら・・・
いかん、楽しくて止まらなくなってきた![]()
教師がここで教科書の記述に戻らないと、収拾のつかない授業になってしまいます。
「何ページの何行目に、そのことが書いてありますか?」
と返さないといけません。
「あれ?どこにもそんなこと書いてない」
・・・と気づくと
やっと、それが自分の想像に過ぎないことがわかるのです。
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