一般病棟に移り、看護師さんに付き添って貰い歩行器を使ってトイレに行った。
もちろん点滴をしている為、おトイレに行くだけでも不便で、手術後初めて立ち歩くので亀の如くの歩みだ。
そして、カラダの異変に気付いた。
丸一日使わなかったiPhoneを見た途端、両目の奥をガツン!と殴打されたような強い衝撃を受けた。
視神経が極度に敏感になったのか、画面のブルーライトが眩し過ぎて見れたものではない。
強いチカラで眼球を押さえつけられるような圧迫感を覚え、頭がクラクラした。
なので、画面の明るさをいちばん暗く調整して、入院中はスマホの使用を極力控えていた。
退院後、仕事復帰してからも暫くの間は、スマホやパソコンの画面を見るのが苦痛だった。
それから、右耳の聞こえ方が変なことも判った。
上手く表現できないのだけれど。。。
頭蓋骨の中で、音が共鳴しているというか。
右耳の奥にスピーカーがあって、そのスピーカーからも周りの音が聞こえてくるみたい。
今まで左右の耳で普通に聞こえていた音に加えて、耳の中のスピーカーからも周囲やテレビの音声が、こだまするように聞こえてくる。
こだまと言っても時間差は無くて、まるで左右の耳からと右耳奥のスピーカーからとのステレオ多重放送みたい。
回診で傷口のガーゼの交換に来た先生方に訴えたら、手術では聴神経を傷付けることなく温存できているし、この現象は良く解らないと言われた。
術後1年以上経過した現在では、視力も聴力も元通り回復しているけれど、右耳の奇妙な聞こえ方も退院後3ヶ月くらいは続いていた。
普段は頭蓋骨で頑丈に守られている脳内の組織が、手術中は何時間も外の空気に晒されていたワケだから、物理的には神経が傷付いていなくても、何らかの影響が現れるのは、ある意味あたり前なのかな?と思う。