翌日の7/18(土)、朝いちばんにO先生のクリニックへ紹介状を受け取りに行った。
市立病院に電話してくださり、今なら脳神経外科の医師が休日当番で待機しているので、これから直ぐに行くよう言われた。
因みにO先生は、2012年に個人のクリニックを開業する以前は、市立病院の脳神経外科の部長をされていた脳外科医だ。
元を正せば何気に受診したO先生のクリニックだけれど、
あの時すでに市立病院行きの直通列車に乗り込んでいたのだろうな。
受付で紹介状とMRIの画像が入った封筒を貰い、会計を済ませて市立病院へと急いだ。
病院に到着し、急患入口の受付で紹介状とMRI画像を渡して救急外来の待合室に向かった。
休診日の朝早い時間帯にも拘らず、診察を待つ数人の患者が既に居て、急患が入れ替わり立ち替わり救急車で担ぎ込まれてくる。
問診票に記入したり、血圧や体温を測ったりして、順番を待った。
やがて名前を呼ばれ、ドアをノックして診察室に入ると、
とても若い青年医師、H先生がそこにいた。
医局に入って1年のH先生は以後、手術するまでの間、私の主治医となる。
簡単な問診を受けて、CTとMRIを撮り、採血をして診察室に戻った。
デスクトップのディスプレイには、今さっき撮ったばかりのCTとMRI画像が映し出されていた。
昨日、O先生のクリニックで撮影したMRI画像と、殆ど同じようなものだった。
降って湧いたような重大な病気の発覚に
「何かの間違いではないか?」と、
淡い期待を抱いていたのだけれど、
やはり間違いなく私の脳の中には、
あってはならない「デキモノ」があった。
場所は右側の小脳半球。
小脳橋角部と呼ばれる場所で、比較的腫瘍が出来やすいとされている。
白く見える部分が腫瘍の実質部分で大きさは15mm程度、
腫瘍に伴って見える濃いグレーの部分は、嚢胞という液体の塊で、水風船みたいなものだ。
その嚢胞が、この時点で直径38mm程度あり、小脳を圧迫していた。
MRIには写し方の違いで、嚢胞のように水分の溜まった部分が白く映し出される画像もある。
写真のフィルムに例えると「ネガ」と「ポジ」で白黒が反転するような感じと言えばイメージし易いと思う。
診察室内で歩行テストをしたり、
テレビの医療バラエティー番組で、よくやっている脳の簡単な機能診断をした。
H先生には「小脳失調の症状も見受けられないし、体調も落ち着いているようなので、いま直ぐどうこうと言うような緊急性はないと思います。
治療方法としては、手術で摘出することになると思います。
手術をする為に、もっと詳しい検査が必要なので、検査入院してください。」と言われた。
因みに小脳は運動機能を司る場所なので小脳が損傷すると、
まっすぐ歩けなくなったり、平衡感覚に障害が起こる。
この時にはまだ、それほど顕著な症状は現れていなかった。
話し合いの結果、一週間後の7/24(金)~7/28(火)までの5日間、検査入院することになった。