睦美、黒川に、
「私も、ココルキーがダイナムズとの契約にはうそ――――っ!!!…って。」
黒川、
「聞けば、眞鍋さんの弟さんのお嫁さんがって。…これがまた凄いよね~~。弟さんもそのお嫁さんもダイナムズの社員なんて~~。大手レコード会社。いやいやいや~~。」
睦美、またまた、黒川にお辞儀をして、
「ありがとうございます。」
有紀の隣の女性、始終、朗らかに。
有紀、眞鍋と高井戸に、
「あ。ごめんなさい。姉のまき。来週、結婚式なの。でぇ、あれこれとね。揃えるものも揃えなきゃって。」
瞬間、睦美、
「あん。そう言えば~~。確かに、あの時、来春って。あ、そっか~~。」
女性を見て、
「眞鍋と申します。」
丁寧にお辞儀を。
真紀(まき)、ふたりにお辞儀を。
「有紀がいつもお世話になっております。」
耀司もお辞儀をして、
「いえいえ。こちらこそ。黒川さんには姪がいつも。高井戸と言います。」
有紀、姉に、
「うんうんうん。」
真紀に、
「音楽教室のレッスン生のおじさまなの、高井戸さん。」
そして高井戸に、
「もぅ~~~。何度も言いますけど、高井戸さんも絶~~~対に、秘密主義者。な~~んにも言ってくれないから~~。」
その声に睦美の顔がシュンと。
そして耀司、面目なさそうに、
「申し訳ありません。」
有紀、
「でも。まっ。言えませんよね~~。…って言うか。かかかかか。音楽教室で、そんな、大それた事って。かかかか、言えるはずもない。しかも。」
眞鍋を見て、
「眞鍋さんだって、もぅ~~。事務局員からピアノ講師になっちゃって、事務局にはまず、顔。」
黒川に睦美、申し訳なさそうに、
「えぇ~~。まず、顔を出すって事。」
耀司、睦美を見て、
「え…???…そうなんだ。」
黒川、
「時間的に、まず。しかも…、教室と事務局では、別棟になりますから~~。」
耀司、
「あ、そっか~~。…確かに。」
睦美も黒川も頷きながら…。
有紀、
「ん~~。でも~~。…こんな風に、眞鍋さんと高井戸さんを見てると、とにかく、物凄いお似合い。眞鍋さんなんて、38になんて見えないし、とにかく奇麗で可愛い。しかも、高井戸さんなんて、確実にイケオジですもん~~。今でさえ、見慣れた顔なんだけど、もぅ~~。初めて高井戸さんが音楽教室来た時には、みんなで、凄っ。イケてる~~。な~~んて言ってたから~~。」
その話には睦美、耀司を見てニッコリと。
耀司、照れて、
「あ、いや…。…でも、それほどでは。」
睦美、
「でも、娘さんには、イケオジって言われてますけど。」
有紀、ニコニコしながらも、
「あらあらあら。」
耀司、頭の後ろを撫でながら、
「あは。ははははは。いやいや。」
ニコニコ顔の有紀、姉をチラリと見て、
「じゃあ~~、私たち、これで。」
睦美、
「あぁ、うん。はは。じゃあ。」
有紀、高井戸に。
「高井戸さんも。それでは。」
耀司、ニコリと。
「はい。では。」
睦美、
「あ、黒川さん、結婚式、招待状、近々。」
有紀、左手を挙げて、
「あぁ、う~~ん、待ってる~~。」
黒川と別れて睦美、耀司に、
「び~~っくり~~。」
目を真ん丸に。
耀司も右目を歪めて、
「うそだろって。いやいや、いきなりだからさ~~。一瞬、ヤバイって、思ったけど。」
睦美、
「私だって~~。」
そして睦美、
「あぁ~~。とうとうバレた~~。犯人は孔太さん。」
耀司、思わず可笑しくなって、
「かかかかか。まま、そうなるでしょ。若者ですから。」
睦美、耀司に寄り添うように、
「ねぇ~~~え。はははは。」
そして…、あちらこちらに足を。
耀司、
「では。そろそろ。」
睦美、
「ですね~~。はは。楽しかった~~。もぅ~~。久し振りに歩きました。…で、いろいろ見ました~~。」
運転しながら耀司も、
「はは。右に同じ。」
睦美、助手席でスマホに。
「あ、もしもし、汐梨さん。これから帰りますけど、何か必要なもの~~。」
そして…。
「……。あ、は~~い。」
そして、通話は切れる。
睦美、耀司に、
「マヨネーズって言ってました。」
耀司、途端に、
「またかよ。」
睦美、思わず、
「ははははは。冗談です。みんなで乾杯しましょう~って、お酒、ビールでも買ってきてください~~って。」
耀司、頷きながら、
「まま。俺、家では飲まないから、買い置き、ないんだよね~~。」
睦美も、
「確かに。冷蔵庫の中にはまずない。」
耀司、
「ご存じで。」
睦美、耀司を見て、
「はい。」
そして睦美、
「あ、でも…。これからはビール、冷蔵庫に買い置きしましょうか。ふたりで飲むの。」
耀司、そんな睦美にニッコリと、
「いいかも…。ですよね~~。」
芙美花、睦美と父に、
「何々…???…何観て来たの…???…おいしくて泣く時、観た~~???」
睦美、
「はい。観ました。」
耀司、
「うん。良かったよ、その映画。おまえのお薦め通りに。」
芙美花、
「うんうんうん。長尾謙杜と堂真あみが出てんの。」
「うん。けど。」
芙美花を見て、
「おま、堂真あみに似てない…???」
その声に芙美花、
「…はい…???」

ママでいい…。 vol,333. 「これからはビール、冷蔵庫に買い置きしましょうか。ふたりで飲むの。」
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