順平、ドアを開けて、「こんばんは~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 吉竹、続ける。
「…だから、とにかく、多忙ではあるが…。そんな中でも、それぞれ。…まっ。俺含めてだが、可能な限りの…。まっ。無理はするな。可能な限りの英語。勉強するって言うのも、コミュニケーションとしては、必要になってくると。」

その声にメンバーたち、
「はい。」







順平、ドアを開けて、
「こんばんは~。」

部屋の中から、
「ハ~~イ、どうぞ~~。」
「いらっしゃ~~い。待ってた~~。ははははは。」
愛結美と菜帆子の声。

菜帆子、順平に、
「お疲れ~~。」

順平、テーブルでのふたりに、
「はいっと。やりますか。」
上着を脱いで。

既に菜帆子は部屋着状態。最初は順平、そんな菜帆子に戸惑ってはいたが…。
さすがに社内の菜帆子とは想像も付かないオーソドックスな格好。
愛結美は仕事帰りのまま。順平と同様に、その日の服装。
既に開始している佐津香と小埜瀬の結婚パーティの準備。

言い出した大本が菜帆子と愛結美であり、そこに便乗したのが順平であり、
既に数週間前から、週に1、2回のペースで菜帆子のアパートで準備が続けられている。


「少しずつでもやらないとね~~。中々前に進まない。」
菜帆子。

愛結美も、
「そうそう。けど…、さすがに順平、器用だよね~~。」

その声に順平、笑いながら、
「何回、同じ事、言うんすか~~。」

菜帆子、
「ふふふふふ。」

順平、
「それにしても、こういうの…、良く思い浮かびますよね~~。」

その声に菜帆子、
「かかかかか。…んな訳ないっしょ。これこれこれ。」
数冊の本を取り上げて。

順平、にこやかに、
「はいはい。それも何度も見ました~~。結婚式のアクセサリー。」

愛結美、
「とにかく、コツコツとね~~。今の状況じゃ、毎日なんてとても無理。」

菜帆子、
「うんうんうん。」

順平も、
「ですよね~~。」


とにかく、仕事がハード。フランスでのコンペ以来、業績も1ヶ月前より一気に加速。
メンバーたちの残業も仕方ない状態。
この時間、夜の8時にはなるが、残業しているメンバーたちもいる。
もちろん、佐津香、小埜瀬は当然ながら。
そんな中での何とか時間を作っての佐津香と小埜瀬の為に。

そして、それは、佐津香、小埜瀬以外のメンバーたちにも、個々に振り分けられてはいる。

もちろん、メンバーたち、快諾。
「私にもやらせて。」の、声が続いた。







某ホテルのカフェで…。
「先生。お待たせしました。」
ある人物。ひとりの外人を連れている。

椅子に座ってコーヒーを飲んでいた人物。隣の人物から、
「…………。」
囁かれて、
「いやいや。こちらこそ。初めまして。横井土と言います。」



和やかな話で包まれているその空間。


横井土、
「えぇ、えぇ。その話は伺っております。何かしら、イタリアから発信されて、今やヨーロッパ全土までも、いやいや。素晴らしい限り。日本にもその内に、上陸と…。はは。まだまだ先の話だとも思うのですが…。」

横井土と話しているのは、通訳を交えてのイタリア人である。






「かっかかかかか。まっ。おかあさん、無理無理~~。菜帆子さんと愛結美さんの事だから~~。何度言っても全くやらせてくんないよ。」
いつも通りに入浴を終えてのパジャマ姿の優維香、リビングで…。
缶ビールを飲みながら、椅子に座って。
「どっちにしても、おかあさん自身、それどころじゃないでしょ。挿絵の仕事もあるし~~。ニシシシシシ。」

そんな優維香に佐津香、ソファに座ってパソコンを繰りながら、
「まっ。確かにね~~。…でもさ~~。仕事以外は何もしていない瑛士さんにまで手伝わせてないんだよ~~。」

優維香、ニコニコと。
「だからさ~~。当然、そういう意味ではおかあさんと小埜瀬さんには、シークレットなんだよ~~。」

ムッツリとしながらの佐津香。

優維香、ビールを一口。
「まま。とにかく、サプライズ。と、言う事で。」

口を捩じりながらの佐津香、
「しゃあないっかぁ~~。」


当然ながら、自分たちの結婚式パーティ。
佐津香と小埜瀬にだけは、とにかくシークレット状態。
…なのであった。


佐津香、優維香に、
「それはそうと、あなたたちの方は…???…やっぱり、柏田さんちに…???」

その声に優維香、缶ビールを顎に付けて、
「うん。二世帯同居…もぉ~~。考えたんだけど~~。もぅ~~。先生が先生で、あの通り。もぅ~~。ウチにいらっしゃい、ウチにいらっしゃいって、最初っから凄かった。…で、仕舞には、来なきゃ、あんたらの結婚、私、認めないからね。…って、脅迫してくるし~~。」

思わず佐津香、
「クッ。…かかかか。」

優維香、
「まっ。冗談。では、あるんだけどね~~。でも…。確かに。シェアハウス。もぅ~~。楽しいったらないね。丁度、隆英の部屋の隣の部屋が空いてるから~~。私はそこで…。」








好きになれない。   vol,316.    順平、ドアを開けて、「こんばんは~。」

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