道玄坂ネイルハウス・YLK(ワイエルケー)。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ  奈菜、
「でも、凄いわ。隆英さん、海外で~~。」

そんな奈菜に隆英、右手を振りながら、
「いえいえいえ。…そんな…。」
ほくそ笑みながらも…。
「まっ。でも、インテリアに関しては、充分に、勉強させて頂きました。」







「いやいやいやいや。参ったね~~。脳震盪で病院に担ぎ込まれて~~。その勢いで家に旦那を連れて行く。何ともまぁ~~~。」
ニコニコしながらの悠里。駅に向かいながら。

お得意先からの紹介で新規契約の話が舞い込んだのだった。
そのお得意先というのも優維香と悠里にとっては入社して初めて契約成立した企業。
その企業の名前は、「アラマンダ」本拠地はアメリカ、ワシントン州、シアトル。
喫茶店チェーンである。

その東京の神田支店の支店長が店の模様替えにと、
インテリアショップ・ジョエルに目を付けたのが丁度、優維香と悠里が入社した頃。
池辺もその頃、このふたりは何かやってくれると思い、
初めてのチャンスを与えたのが、「アラマンダ」

その結果、支店長の毛利菜月(もうりなつき)から気に入られ、
それからの付き合いになっている。

毛利からの電話で、
「ねね、優維香さんと悠里さん、どぅ…???…お願いできるかしら。」
優維香、すぐさま、
「いいんですか~~???」


そんな毛利からの紹介でこれから訪れる場所は、道玄坂ネイルハウス・YLK(ワイエルケー)。
つまりはネイルサロンである。ただ、まだ、ショップはない。
つまりは…、物件はあるのだが、とにかく、これから。の、ネイルサロン。なのである。
そして…、肝心なのが…。…その、道玄坂ネイルハウス・YLK(ワイエルケー)、
経営者との面識は…。…当然ながら、ゼロ。



悠里、優維香に、
「で…???…で…???…おかあさんの反応。」

その声に優維香、口を唇の中に巻くように、
「ん~~~~。」

悠里、そんな優維香を見ながら、ニコニコと、
「うんうんうん。」

優維香、
「ん~~~~。」

悠里、ニコニコと、
「はは。」

優維香、またまた、
「ん~~~~。」

悠里、優維香に、
「…って、おぃ。」

すぐさま優維香、
「かかかかか。一発OK。」

間髪入れず悠里、両手を拳にして、
「っしゃ~~~。」

優維香、前を向いて歩きながら、
「…ってか、そうなっちゃうよ~~。自分は自分で、私に何の前触れもなく、人を連れ出して、結婚相手を紹介するんだから~~。」

悠里、その話に、
「うそ。そうなの…???」

「そうだよ~~。まっ、私の予定は聞いてくれたけどね~~。予定は入ってなかったらからあれだけど~~。いきなり合わせたい人がいる。な~んて。てっきり仕事の話かと思った~~。…そんな…、おかあさんと私の間で、今まで結婚の話なんて全く出てなかったからさ~~。」

悠里、
「うんうんうん。」
頷きながら。

「…で、レストランに入って。」
瞬間、優維香、悠里に、
「あ、悠里~~。」

そんな優維香に、悠里、
「うん…???」

優維香、悠里を見て、
「あんたも、彼氏誘って行ってみな。ラスカって言うお店。もぅ~~。おっ洒落~~なお店。しかも、味も抜群。アネモッサともまた違う感じ。けど、中々~~。まっ。確かに、フランス料理なんだけど~~。メニューはアネモッサと同じような感じ~~。…で~~。アネモッサはご夫婦だけど~~。そこのお店もご夫婦。でも~~。娘さんが店員なんだ。すんごく奇麗な店員さん。シェフが旦那様で、その人はイギリス人。」

悠里、
「へぇ~~ぇえ~~。なるほど。」
前を向いて歩きながら。
「ただな~~。彼、からの…、返事が………。ない。」

優維香、いきなり歩を止めて。
「うそ。」

そんな優維香に振り向きながらも悠里、唇を丸めて、
「ほんと。」

優維香、途端に顔を歪めて、
「なんでよ。望都さんには、聞いたの…???」

その声に悠里、顔を振る。
「ううん。」







「ここかぁ~~~。」
優維香と悠里。ふたり、共に。

優維香、
「結構~~。お洒落なアパート。」

「だ~~ねぇ~~。」
悠里。


赤坂にあるアパート。


悠里、
「…ってか…。共同経営者ってね~~~。…しかも、3人も。」

優維香、
「うんうん。倉松那南(くらまつやすな)さん。芥子菜瑠璃(からしなるり)さん。そして~~。榎本樹美(えのもときみ)さん。」

悠里、
「うんうんうん。」

優維香、
「しっかし…。沖縄の那覇の那と書いて、やす。とは、どうやっても読めないよ。こういう読み方ってあるんだね~~。」

「確かに。」
悠里。
「しかも…。3人の中では、その人が一番のビジネスセンス、ありって。」

そして優維香と悠里、
「但し~~~。一番の~~。要注意人物~~。」

優維香と悠里、顔を見合わせて、
「ふ~~~ん。」
「ただ。」

悠里、
「見た目、全く、そんな風には…、見えない。…ってか。絶対に、その人の気分を害する事のないように。…ってね。」

優維香、右目を歪めて、
「どういう人…???…まま。」








好きになれない。   vol,299.    道玄坂ネイルハウス・YLK(ワイエルケー)。

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