「つまりは…。私、こういう空気、好きだなって。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ その声に小埜瀬、思わず目を見開いて、
「え…???…って…。」
瞬間、大きな声で、
「わっ!!!」

菜帆子、思わず、口を真一文字に。そして目をパチクリと。
愛結美は愛結美で困ったような顔で。

佐津香は口を尖らせて、
「ふぅ。」

菜帆子、
「…と、言う事は…。」

愛結美、菜帆子に両手を。頷きながらも、
「まま。うんうん。」
そして愛結美、小埜瀬を見て、
「課長。」

小埜瀬、
「あ、はい。」

「もしかして…、課長、日本に帰ってらっしゃった息子さんにはまだ…、一度も…???」

小埜瀬、怪訝な顔で…、
「えぇ。…えぇ…、はぃ。」

瞬間、ドアが開いて、
「どうかしました…???…今、課長の、わっ!!!って、おっきな声が…。」

いきなり菜帆子、
「へっ…???…って、順平、あんた、お昼、済んだの…???…早っや~~。」

順平、
「いや。まだ、これからっすよ。」
時計を見て、
「あと、30分あるから、速攻でコンビニで…。」

愛結美、
「…ったく~~。そんなの体にいい訳ないでしょ。」
そして椅子から立ち上がり、棚の中から、あるものを。そして、順平に、
「ほぃ。」

順平、それを受け取って、
「おほほほほ~~。カップ麺。」

菜帆子、
「かかかかか。それね~~。イェス。」
そして順平を見て、
「万が一の時の備品。」

順平、
「あぁ。ありますよね。確かに。でも、いいんすか、食べちゃって。」

愛結美、
「大~~ぃ丈夫~~。まっ。カップ麺が体に良い。…って言ったら…。…でも、万が一の時の備品。時短のピンチヒッターだからね~~。どうせ特売で買ってますから。1個、150円~ん。」

順平、
「安っす。普通だったら、軽く200円超えますよ~~。いやいやいや。」
顔を左右に。
「さすがは主婦。」

愛結美、
「まね~~。」

菜帆子、
「愛結美さんトコのご近所さんのスーパーは特別よね~~。ウチの近所は、駅まで行かないと中々。ないから。」

愛結美、
「しっかりとチラシ、チェック。」

順平、
「すんません。いただきます。」
そして、カウンターに向かいながら、
「…で、どうしたんすか~~???」

すると佐津香、目を真ん丸に、
「ふ~~~。」
そして、
「私たちって、何とも…、いつもこうなんだよね~~。もの凄いタイミング作りに縁があるというか…、恵まれているというか。だから、敢えて言えば、いいコンビネーションでいられる。」

菜帆子、その声に、
「うん…???…どしたの、いきなり…。」

愛結美も、
「ふふん…???」

佐津香、ふたりを見て、ニコリと。
「ふふん。…つまりは…。私、こういう空気、好きだなって。」

順平、ポットからお湯を注ぎながら。

小埜瀬、愛結美、菜帆子、佐津香を見て、
「空気…。」

佐津香、チョコンと頷いて、
「そぅ。空気。まっ。いろんな事、あるけどさ。あっ。と、思った時に…。そういう事があった時に、何かしら、タイミング良く、ポンと、寛げる空気みたいなものに浸される。ほら。今みたいに、順平のタイミング。私もそうだけど、菜帆子も愛結美さんも、結構、こういうタイミングって、あるよね。」
そこまで言って佐津香、
「ううん。一番は、吉竹~~。あの人なんて、そういうタイミング作るの超~~ベテランだから~~。気まずい雰囲気になっても、いきなり、大きな声で、あっ。閃いた。…なんてね。物事への移り変わり…???…時として、気まずそうな雰囲気、あるじゃない。…でも、そうならないように~~。そういう意味でも、私たちは、そのタイミングに縁がある。恵まれてるって感じ。」

そんな佐津香の話を聞いて菜帆子、
「あ、あ~~~。うんうんうん。確かに~~。」

佐津香、菜帆子に、指差して、
「でしょ。」

愛結美も、
「うんうんうん。あるかも…。何かしら、ピョコンと。…出てくる時、あるもんね~~。ちょっと、あんたね~~。なんて言いながら。…でも、それがまた、可笑しくって。しかも、仕事中にだから、何とも。」

順平も、
「ん~~~。考えてみれば…。…ん~~。確かに。…俺の場合は、龍二かな~~。あいつ、コロコロと変わりますから。」

佐津香、
「まま。そこが龍二のいいとこでしょう~~。もぅ~あの子の場合は、キャラからして、今のヤング、そのものだから~~。」

菜帆子、
「そんなこんなで。はぃ、課長。」

小埜瀬、いきなり振られて、
「あ…、はい…???」

佐津香、そんな小埜瀬を見て、
「ほらね。」

瞬間、菜帆子、
「ぷ。…ほんとだ。このタイミング。」

愛結美も、クスクスと、
「ほんとだ~~。」

順平、カウンターに椅子を。
「へっ…???…何すか一体。」

菜帆子、順平に、
「ふん。佐津香さんの娘さん。」

順平、
「あ~~、はいはい。」

愛結美、
「何と、めでたくご結婚の運びに。」

その声に順平、目を見開いて、
「え…???…うそ。マジ…???」

菜帆子、
「うん。その、マジ。」

順平、
「へぇ~~~。今迄、そんな話。全く。」

愛結美、
「だよね~~~。私たちだって、初耳よ~~。」

順平、コクリと。
「うんうんうん。」








好きになれない。   vol,294.    「つまりは…。私、こういう空気、好きだなって。」

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