「うんうんうん。帰ってきたよ~~、柚香~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 亮輔、
「ただ…。自分の位置は自分のスマホで…。つまりは、その、GPS機能で位置は分かる。…な~~んだけど~~。他の人の位置特定は…。出来ない。」

真輝、
「つまり。柚香さんは、自分のスマホで、自分の今、何処にするのかは…、分かるけど。それをサラさんも分かるって言う事には、ならない。」

阿須賀、何が何だかチンプンカンプンな感じで、
「何の話…。」

愛実も、
「どういう事…???」

真輝、
「いや。だって。サラさん、柚香さんのスマホ、持っている訳じゃないし~~。」

その瞬間、愛実、
「あ、そっか~~。ユズは自分のスマホで自分の今いる場所、分かるけど、そのユズのスマホをサラさんは持つ訳ないから、ユズの場所は分からない。」

真輝、
「そういう事~~。」

亮輔、
「でぇ~~。サラさんが~~。別のGPS、柚香さんのバッグが何かに、仕込んだんじゃない…???…今や、いろんなのあるから。」

阿須賀、亮輔に、
「ねね。どういう事よ~~。」

4人、共に駅のホームに。

亮輔、
「恐らく…。」





「あ~~。はははは~~。日本語だぁ~~~。」
柚香。

その声にフィリップ、
「ハ~~ハハハハハ~~。」

サラも、
「うんうんうん。帰ってきたよ~~、柚香~~。」

柚香、隣のサラの首にまとわりつきながら、
「うん。ありがとね、サラ~~。」

助手席で幸乃、
「柚香~~。そんな、呼び捨てで~~。」

瞬間、サラ、
「あ、いいんです~~。これ、1か月前に、羽田から発つときに、私が柚香に言ったんです。これから柚香って言うから、私の事もサラって呼んでって。」

幸乃、
「あらあら~~。お気遣い~~。」


車は、駐車場を離れて行く。


藪岡、
「…で…???…時間ギリギリで…???」

その瞬間、いきなり柚香、小さくなって、
「あ、あ~~~。」

サラ、笑顔で、
「まっ。ねぇ~~~。」


つまりは…。こうである。

空港のロビーで。サラ、柚香に、
「本当に、ここでいいのね。私たち、このまま帰るけど。」

フィリップも幾分、困ったような面持ちで。

そんなふたりに柚香、正に自信満々に、
「うん。大丈夫。今までありがとう~~。ほん~と。お世話になりました。飛行機に乗れば、そこからは東京に。」
そして柚香、サラにハグ。そしてフィリップにハグ。そして…。
「じゃ、行ってきます。」
キャリーバッグを引っ張り…。

サラとフィリップ、そんな柚香を見送り、
「やれやれ。」

フィリップは両手を広げて、
「ふん。」


そしてふたり、共にその場を離れて…。
そして、近くのカフェに。コーヒーをオーダー。


サラ、
「さ~~てと~。」
バッグからスマホを…。そして…。
「そろそろ…、搭乗手続き。」

確かに柚香、荷物は…、何の問題もなく、
フランス語を話す事もなく無事に預ける事、終了。

ただ…。その後…。思いの外緊張してきて、トイレに。
そしてまた戻って、またトイレに。スマホのマークもあっちいったりの往復。

サラ、
「はは。緊張してきたね~~。多分、トイレ。」


そして…。次から次へと、ゲートに人が入って行く。
…けれども…。柚香は…。緊張のあまり…。その場に立ち尽くして…。

頭の中で、
「…あれ…???…確か…、あそこに行って…、それから…。あぁなって…。…???…えっ…???…あれ…???」

その場から離れる事が出来ず、あちこち見ながら…。


サラとフィリップ、動かないマークを見て、
「動かないね~~。」
「うん~~。」

フィリップ、腕時計を見て、
「あと…、30分で…。」

サラ、
「普通なら…、もぅ、とっくに…。」


そして…、それから数分後。

サラ、
「行きますか。」



茫然とその場に立ち尽くしている柚香。顔は既に蒼白。
いきなり自分の目の前に現れたサラとフィリップ。

すぐさま、大粒の涙を流して柚香、サラに抱き付く。
「あ~~~~ん。恐かった~~~~。」

そんな柚香にフィリップ。
「ハ~~ッハハハハハ~~。大丈夫~~。」
柚香の頭を左手で優しく撫でながら頷いて。

サラ、
「時間がない。行こか。」



係員が迎い出る。
搭乗の入り口でも…。

フィリップ、
「おほほほほほ。探してますね~~。」

「お客様、急いでください。」

サラ、柚香の肩を抱いて、
「ギリギリセーフ。」

柚香、さっきから頻りに、「ごめんなさい。ごめんなさい。」の連呼。



ようやく座席に落ち着いてのフィリップ、
「ハ~~ハハハハハ~~。御蔭で、久しぶりに、スリル、味わえた~~。ハハハハ。」

サラも、ニコニコと、
「ふ~~ん~~。まっ、いっか。かかかかか。」

柚香、まだ顔を赤らめながら、
「…でも…、ふたり…、どうして…???」

その声にサラ、ニンマリとしながら、
「ふふふふふ~~。後で、教えてあげる~~。」





藪岡、運転しながら、
「な~~るほど~~。そういう事~~。」

助手席では幸乃、
「柚香~~。あんたはもぅ。」

サラ、そんな幸乃に、
「いえいえ。怒らないでください。柚香も、銘一杯。」
そして、柚香を見て、
「ねっ。」








LIBRA~リブラ~   vol,211.   「うんうんうん。帰ってきたよ~~、柚香~~。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※