柚香、「だ~~って。言っても聞かないし~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 真輝、スマホに、
「え―――――――っ!!!…そんな~~~。」

柚香、
「だ~~って。言っても聞かないし~~。このまま、ここで寝てるって~~。」

真輝、
「おばあさん。」

「まっ。こんなんで、また私が救急車、頼んじゃったら、今度は怒るだろうし。」

「あ~~~。」
そして真輝、
「とにかく分かった。今、向かってるから。…多分…、あと…。運転手さん。」

運転手、
「あと…、20分くらいですかね。このまま、渋滞に嵌らなかったら。」

真輝、スマホに、
「あと、20分。」

スマホから柚香の声、
「分かった。うん。あぁ、でさ。」

「うん。」
「電話で申し訳ないけど…。」

「あ、うん。」
「電話、切ったら、物凄い、何か…、変な気分で仕方がないって感じになるから。私、今、何がどうなってるのか全く分かんないから。」

「あ、あ~~。うん。うんうんうん。確かに。柚香さん、さっきまで…。」
「そぅ。陽織に…。」

「だよな~~。」
真輝、背中をシートに。

スマホから柚香の声、
「…で…???…確かに、私の記憶だと…。病院で目を覚まして…。あの時…。心肺停止…???」

「あ~~、うん。…けど…。あれからまた3日か4日で、陽織ちゃんに。」
「はっ…???…たったそれだけで…???」

「あ~~、うん。」

「でも…、今、10月…14日。2週間以上…。」
真輝、
「うん。とにかく、凄かったよ。」

その声に柚香、
「へっ…???」

真輝、タクシーの中で今までの事を柚香に。





柚香、話を聞きながら般若になったような顔で、
「マジ…???…うそうそうそ。有り得ない。私がヤンキー。しかも、男性に啖呵。」
いきなり体を震わせて、
「想像も付かない。それに…、そんな…小さな頃の記憶なんて、私、覚えている訳ないでしょ。せいぜい、5歳か…、小学…1年…???…しかも、薄っすらと…。まっ。確かに、長野でのあの半年は記憶には濃いけど…、あれから東京に帰ってきて、それからは~~。あんまり…、記憶~~。…それ、陽織、私より覚えてるって事…???」

「おばあさんの話によると。まずは…。」
「どっひゃ~~~。すんごい。」

運転手、
「お客さん、あと、10分くらい。」

真輝、途端に、
「あ~~。ありがとうございます。あと、10分。」

柚香、
「あ、うん。ありがと。」

「でぇ~~。それがショックで、陽織ちゃん。」
「な~~るほどね~~。意識消沈って感じか~~。ショックで寝込んじゃった。…しかも…、その上、高熱。」

真輝の声、
「当然、柚香さん。」

柚香、
「うん…???」

「覚えている…。」

間髪入れずに柚香、
「訳がない。…はずもない。」

「だよね~~~。」

柚香、
「ふ~~ん。」

柚香は既に祖母の頭には枕。そして自分はテーブルに就いてスマホを耳に。

真輝の声、
「それにしても、不思議だよね~~。そんな…、高熱まで…、記憶がない。…って言うか…、柚香さん、体…大丈夫なの…???」

その声に柚香、
「…と、言われても…。」
目をキョロキョロと…。
「うん。何ともない。…確かに…、不思議だよね~~。私の体…、一体。」

「で…、結局は~~。」
「うん。」

「その、男。逮捕されたと。」

いきなり柚香、
「へぇ~~~ぇえ。凄い。」

「テレビのニュースに出てたらしい。それをエンカントのルシアさんと肇さんが見て。…で、亮輔と阿須賀さんも、それ、SNSとテレビで…。」
「そぅだったんだ~~。なんだか、ドタバタ~~。」

「確かに。」

その時、幸乃のスマホに着電。

柚香、
「うん…???」

真輝、
「うん…???…どうしたの…???」

「真輝君、ちょっとごめんね。おばあちゃんのスマホに。」
スマホを手に。
「わお。藪岡先生。」

真輝、
「藪岡先生…。」

柚香、電話に、
「はい。汀です。柚香です。」

スマホから、
「柚香さんっ!!!あ、あ~~。藪岡です。びっくり~~。まさか…。」

柚香、
「あ、え~~~。あ、はい。私も、今さっき…。陽織から。」

スマホから、
「そぅ~だったんですか~~。いや。幸乃さんに電話したら、いきなり。」
そこで一旦、言葉が…。
「あ。えっ…???…じゃ…あ…。今…、幸乃さん…は…???」

柚香、思わず、
「あ、あ、あ~~~。そのぉ~~。」

藪岡、
「うん…???」

柚香、顔をクシャリと…、
「そのぉ~~。あのぉ~~。」

藪岡、スマホに、
「柚香さん…???」
すると、遠くの方から、
「こんにちは~~。柚香さ~~ん。」

柚香、
「あ。すいません。先生。今、ちょっと…。電話…切りますね。」

その声に藪岡、
「えっ…???…はっ…???…あぁ~~。あ~~。はい。」

プツリと切れる。

茶の間に真輝、
「柚香さん。」

そんな真輝に柚香、顔の前で両手を合わせて、コクリと。
「ほん~~とに、ごめん。」
髪を前にバサリと。

真輝、そんな柚香に優しそうに、
「な~~に言ってる~~。」
そして、テーブルの脇で、眠っている幸乃に、
「おばあさん。」
そして真輝、
「とにかく、おばあさん、部屋に。」








LIBRA~リブラ~   vol,192.   柚香、「だ~~って。言っても聞かないし~~。」

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